井上雄介のたいわんブログ

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ほぼ台湾の話題、時々中国…。

2017年11月4日労基法 労働部がこのほど発表した労働基準法改正案で、労使会議を経るか労働組合の同意があれば、現行の「毎週休暇1日、休日1日」(7休1)の規定を緩和できるようになることが分かりました。毎月の残業時間も54時間まで延長できるようになります。(写真は、立方院での労基法改正審議の模様を伝えるTVBSのサイトのキャプチャー)

 ニュースメディアの上報によると、台湾の企業約144万社のうち、労働組合があるのはわずか1%。組合がない企業向けの「労使会議」を開いたことがあるのもわずか6万6000社で、労使協議のメカニズムが機能していません。

 「7休1」制が緩和されると、休暇を別の日に移すことで、理論上は最大12日の勤務ができるようになるそうです。労基法改正は、労働状況に合わせて就労規則を柔軟に決められるようにするのが目的です。しかし、労使協議が形骸化している以上、労働基準法改正が労働条件の改悪につながるのではとの声が挙がっています。

厳し過ぎる台湾の労組結成条件

 台湾の「工会法」(労働組合法)では、労組を結成できるのは従業員30人以上の企業だけ。台湾企業の97.7%は中小企業で、平均雇用人数は7人以下で、組合結成の条件を満たしていません。
 
 専門家は「日本や韓国は従業員2人以上、香港は7人以上、中国本土でさえ25人で労組が結成できる。台湾の結成の条件は厳し過ぎ、見直す必要がある」と話しています。

 厚生労働省によると、2016年6月末現在の日本の労組組織率は17.3%でした。日本の労働者にとっても、特に中小企業の労働者にとって、労組の存在感なんてなきに等しいでしょう。労組という仕組みが、現実に全然合っていないのだと思います。

2017年11月2日掃海艇 台湾海軍から掃海艇6隻の建造を受注しながら、経営危機に陥っている台湾・高雄の造船メーカーの慶富造船に関し、行政院金融監督管理委員会(金管会)は1日、台湾の17銀行による同社への貸付額が250億元(約943億円)に上り、うち222億元(約830億円)は十分な担保差し入れがなかったことを明らかにしました。蘋果日報が2日伝えました。(写真は蘋果日報のキャプチャー)
 
 慶富造船は資金繰りの悪化から経営再建中。金融関係者は「掃海艇の建造ができなければ、債務を返済できない。222億元は損失となる恐れがある」と話しています。台湾銀行界は、先の復興航空の破綻で100億元の債務不履行が発生して以来、再び巨額損失に見舞われる恐れがあります。

 金管会によると、慶富造船に対する融資は「プロジェクト・ファイナンス」と呼ばれるもので、担保よりも、将来のキャッシュフローを見越して貸し付けるということです。掃海艇の受注により巨額予算が流入することを期待していたとみられます。

問題企業が重要装備受注

 慶富造船は、掃海艇の建造に当たり、心臓部もいうべき基幹部品のソナーについて、敵である中国の企業から調達しようとしていたことが分かり批判を浴びました。

 慶富造船は経営危機に陥っており、掃海艇の建造ができない可能性が高まっています。掃海艇は、対中防衛上の重要装備です。このような装備を、問題山積の企業が受注してしまったことに国民党政権の責任を問う声が挙がっています。

2017年11月1日金門 国共対立の最前線でかつて中国本土と激しい砲撃戦を展開したことで知られる台湾・金門県を訪れた観光客が、今年9月末現在約54万5000人と、前年同期比で51%増えたことが分かりました。県政府による観光PRが成果を挙げたようです。聯合報が伝えました。(写真は聯合報のキャプチャー)

 今年9月末までに金門県を訪れたのは54万4984人。うち台湾人が9万6325人、中国人が7万7622人、外国人が1万1280人でした。ただ、中国人は前年同期比で10万8270人減ったそうです。

 同県観光処の陳美齢処長によると、今年は陳福海県長(県知事)の音頭で、創造性ととセールス活動を組み合わせた観光PR活動を活発に行いました。

 同県では、様々な年齢層の観光客を掘り起こそうと各種の観光イベントに力を入れました。若者向きの「Quemoy国際音楽フェスティバル」、親子連れ向けのイベント、アウトドア派向けの「太武山古道」登山イベントなどを企画し好評だったということです。

 「要塞の島」であることを前面に、軍事施設や戦跡を巡るイベントや、エアガンを撃ち合う「サバイバルゲーム」関連の催しも行い、かつて金門県で勤務した元軍人やゲームの愛好者を引きつけました。

 同処によると、ツアーではなく、個人観光客が大幅に増えたことも特徴です。陳美齢処長は「金門県の観光は今後も堅調に発展すると思う」と話しています。

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