2018年8月29日三態を演じ、世論の激しい批判を浴びています。台湾のニュースメディア、ETtоdayが29日伝えました。(写真はETtоdayのキャプチャー)

 頼清徳・行政院長の「神様だって無理」発言、蔡英文総統の「装甲車上からの現地視察」、陳建任・副総統による「お忍び家族旅行」の三連発です。

 南部の悪天候は熱帯低気圧の影響で、高雄市など各地で民家の浸水などの被害が出ています。29日現在も水が退いていない地区が沢山あるそうです。

 陳副総統は大災害の中にもかかわらず、羅鳳蘋夫人、娘2人、孫とともに金門での家族旅行を楽しんでいたことがバレてしまいました。全行程、なるべく目立たないようにし、一部観光地ではマスクに帽子で「変装」していたそうです。ただ、警備陣の規模が大き過ぎ、市民に見つかってしまったそうです。

 蘋果日報(電子版)によると、蔡総統は23日、嘉義県の被災状況を視察した際、装甲車で現地を訪れたことが問題視されました。ネット上では、総統が装甲車で視察する映像が投稿され、市民の一部や野党が批判の声を挙げました。

車底が高い装甲車を選んだ
   
 総統府は「水位が高いので、車底が高い装甲車で総統とメディア関係者を運んだ。総統は全行程雨靴姿で、水を避けずに歩いた。一部分を取り上げて世論操作をするべきでない」とコメントしています。

 嘉義県政府の関係者は、23日早朝、総統の視察を通知された際、「水位は余り高くない。大げさにならないよう、装甲車はやめて欲しい」と申し入れたそうです。ただ、別の関係者は、総統の同行記者団が雨具の用意をしていないため、嘉義県政府が軍に装甲車の派遣を要請したと話しており、食い違っています。

 頼行政院長の発言は、水害対策の不備を批判された時のもの。「24時間の雨量が600ミリを超えたら、どこの都市でも冠水してしまう。神様だって、冠水を防ぐ自信はない」などと述べました。

 頼院長はその後、南部の被災状況を視察し、嘉義、雲林、台南、高雄の住民に対策の不備を詫びました。その上で「治水の責任は私の肩にかかっている。与野党とも、互いの攻撃をやめて救援に集中しよう」と語り、何とか批判を沈静化させたそうです。

 筆者は、陳副総統の家族旅行は責められても仕方ないと思います。頼院長の発言は口が滑ったぐらいの内容ですが、宰相にしては率直過ぎて芸のない発言と思います。蔡総統の行動は何が悪いのか分かりません。車も少なくて済み警備上の万全ですから、名案ですらあると思います。選挙が近いだけに、揚げ足取りのようになったのでしょう。