2018年11月9日陳11月24日投票の高雄市長選挙は、国民党候補の韓国瑜氏(61)がブームを巻き起こす一方、与党・民進党から立候補した陳其邁氏(53)への支持は今ひとつ盛り上がならい状況です。(写真は新頭穀のキャプチャー)

 ニュースメディアの新頭穀によると、陳候補が9日の総決起集会の演説の中、自身への支持を表明した有名なネット作家で「藤井樹」こと呉子雲氏を「高雄に越してきた日本人」と呼び、電話で詫びを入れる騒動が起きました。陳候補の人気をさらに押し下げる結果となってしまったようです。

 藤井樹氏はフェイスブックで「『ますます老いて貧しくなる高雄』という人と友だちになれない。陳其邁氏を支持する」と書きました。「ますます…」は、韓国瑜候補が民進党市政を批判する際の決めセリフです。

 藤井樹氏は発言の結果、かなりの数のフォロワーを減らしてしまった上、韓国瑜候補のファンからいっせいに批判を浴びました。驚いた藤井樹氏は「韓国瑜氏に投票するもよし、陳其邁氏に投票するもよし。これが台湾人が守るべき価値観だ」と書いて、発言の軌道修正に追い込まれました。

 陳其邁氏は9日、総決起集会で、韓国瑜候補ファンにいじめられる藤井樹氏に触れ、「有名な文学者で、高雄に深い思い寄せている」と持ち上げたのは良かったのですが、「高雄に越してきた日本人」と呼んでしまいました。

 陳其邁候補は、間違いに気づき、集会が終わった後、藤井樹氏に電話して、言い間違えを詫びました。

 陳候補の言い間違いは、格好の話題の提供となり、ネット上では「藤井樹が日本人にされちゃった」、「真心を伝えたら冷たくされた」などと陳其邁候補をからかう発言で盛り上がりました。
 中には「韓国瑜候補も100回言い間違いしているが、謝ったことはない」などと弁護する書き込みもありましたが、弱り目に祟り目。陳候補にとっては逆風が強まる結果となったようです。


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