中央社によると、EMS(電子機器受託生産)世界最大手、鴻海精密工業の郭台銘董事長が16日午前、2020年の台湾総統選への出馬の有無を一両日中に表明すると明かしました。郭董事長が、自身の総統選出馬の可能性を明言したのは初めてです。(写真は風伝媒のキャプチャー)
台湾証券取引所では16日、郭氏へ出馬への期待からか、同社株が前日終値比2.35%上昇しました。
聯合報によると、昨年の台湾統一地方選で野党・国民党大躍進の立役者となった高雄市の韓国瑜市長は15日、訪問中の米サンノゼで、郭氏の立候補の可能性について「中国とも米国とも関係が良好で、グローバルな視野を持った巨人実業家だ。もし出馬すれば、人々の心を揺さぶるに違いない」述べて歓迎しています。
韓市長自身も、国民党支持者の間からは、出馬を求める声が高まっています。ただ、韓市長は15日、重ねて、20年総統選へに立候補するつもりはないと答えました。
台湾総統選の候補者選びは、与党・民進党は現職の蔡英文総統が再選を目指すのに対し、頼清徳・前行政院長も出馬を表明し内紛状態にあります。
国民党側も、公認候補者の座をめぐり朱立倫・前新北市長、王金平・前立法院長、呉敦義・国民党主席が激しく争っています。郭台銘氏が立候補を表明すれば、国民党側の候補者選びがさらに混迷を深める可能性があります。
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