2019年4月24日陳2020年の総統選について、韓国瑜・高雄市長が23日、「国民党の候補者選出には参加しない」などと述べたことについて、陳水扁元総統は24日、フェイスブックで、韓氏の発言は事実上の出馬声明であり、実際は「もう総統選立候補の準備を終えている」と指摘しました。台湾メディアの新頭穀が伝えました。(写真は新頭穀のキャプチャー)

 陳元総統によると、韓氏が出馬を明言しないのは昨年の統一地方選で高雄市長に当選かしてらまだ4カ月で、自分から放り出すとは言えないため。また、昨年の当選で大恩のある国民党の長老、王金平・前立法院長に遠慮していることも一因です。王前院長も総統への出馬を表明しています。

 しかし、陳元総統によると、政治業界の人で経験者が聞けば、韓氏が2020年総統選出馬に意欲があることがはっきり分かるそうです。国民党が複数候補の中からの選出でなく、起用方式で韓氏を指名するなら、応じるのは確実。陳氏は「国民党が輿(こし)に乗せてくれるのを待っている」と述べました。

 陳元総統によれば、「韓氏の相場」は、国民党の候補者で最も高く、先に国民党からの総統選出馬を表明した、EMS(電子機器受託生産)世界最大手、鴻海精密工業の郭台銘董事長にも負けていません。陳元総統は、韓国瑜氏も政治家として、こんなチャンスを見過ごすことはしないと見ています。

 陳元総統は、民進党についても複数候補者からの選出でなく、蔡英文総統を指名するべきだと述べました。
★参考情報★
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