2019年6月5日郭 台湾紙・聯合報(電子版)によると、台湾総統選挙に出馬を表明している(電子機器受託生産)世界最大手、鴻海(ホンハイ)科技集団の郭台銘(テリー・ゴー)氏は5日、「馬英九前総統のグループに背後から操られている」との台湾紙・中国時報の報道に激しい怒りをぶつけました。(写真は中国時報のキャプチャー)

 郭氏は同日、新北市で中国時報の紙面を手にしながら「今朝、報道を見ただけで血圧が急に上がった」と怒り、「郭台銘中傷の総司令部はここだ。最大の隠れ韓国瑜支持派だ」とまくしたてました。中国時報紙の経営者は、総統選への出馬を事実上表明した韓国瑜・高雄市長を支持していることが知られています。

 中国時報(電子版)は同日「馬氏が背後の影武者か、韓国瑜氏への対抗操る」と大きな記事を掲載。馬英九前政権のグループが「反韓国瑜戦線」を結成、馬前総統が毎日のように郭氏に電話し、総統選準備の状況を気遣っているなどと報じました。

 ネットメディアの風伝媒によると、郭氏は「候補者の支持者が互いに攻撃し合っている。戦略もみんなを団結させる方策も持っていない」などと国民党を批判しました。

 国民党内部でも総統選をめぐる内紛を懸念する声が上がっており、国民党前新北市長で、総統選候補の1人である朱立倫氏も「国民党に戦略がないと」と執行部を批判しています。



★参考情報★
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韓・高雄市長が事実上の総統選出馬宣言  国民党の候補者選出方法の変更が条件
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