井上雄介のたいわんブログ

ほぼ台湾の話題、時々中国…。

2016年09月

 案の定というべきか、中国が領有権を主張して各国と争う南シナ海で、米海軍が「航行の自由」作戦を中断しています。さすがに、米国の軍事専門家からも、なるべく早く再度の実施を求める声が挙がっています。



 



 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版によりますと、米海軍は昨年10月、駆逐艦ラッセンを、南シナ海で、中国が造成した人工島から12カイリ以内を航行させました。



 



 当時、米軍関係者は「航行の自由は常態化させ、3カ月に1度実施する」と述べていた。さすが米国、やる時はやるのだと、心強い思いがした記憶があります。



 



 米国のシンクタンク「センター・フォー・ザ・ナショナル・インタレスト」は9月28日、セミナーを開きいた際、出席した専門家の多くが「米軍が前回に航行の自由作戦を実施してから既に4カ月余りが経過した。これ以上、米軍が行動を遅らせると疑念と不安を招く」と述べたということです。



 



 米外交政策評議会アジア安全保障研究部主任のジェフ・スミス氏は「国際仲裁裁判所が今年7月、南シナ海の領有権に対する中国の主張が、国際法に合致しないとする判決を出した。判決は、航行の自由作戦にとって本来はプラスの材料なのに、米軍は次の行動をためらっている」と話しています。



 



 米太平洋軍のハリー・ハリス司令官は先に「南シナ海でいつ航行の自由作戦は軍が主体ではない。ホワイトハウスが主導する国家政策だ」と話しています。



 



 国防総省の報道官はボイス・オブ・アメリカに対し「いつ次のパトロール航海を行うかは言えない」と述べました。



 



 一部の報道によると、ホワイトハウスは先ごろ、国防総省と軍に対し、南シナ海で中国を怒らせる行動を採らないよう求めたのことです。



 



(参考)http://www.voachinese.com/a/us-navy-scs-20160928/3529145.html



 



 米国の真意は不明です。米国の国益を冷徹に計算したのだと思いますが、南シナ海の航行の自由の確保にとり、米軍はあまりあてにならないということは言えるのではないでしょうか。



 



 米国の国益に関わる南シナ海ですらこの有様ですから、沖縄県尖閣諸島の防衛ではほとんど、米国の助力は期待できないですね。日本は独力で防衛するしかないですが、国民の覚悟はできているのでしょうか。
 
 終戦までの日本は、独力で国を守り、独自の外交を行う力も意志もありました。為政者だけでなく、庶民のレベルにも、その気概があったと思います。結果は大失敗に終わりましたけれど。



 



 戦後の日本人は、少なくとも国事に関しては、気概も知力も、先人に劣ると筆者は思っています。終戦から71年経って、国をどうするのか、考えなければいけない時代に入ってしまいました。




 戦前の日本人でもあんなに惨めに失敗したのに、今の日本人で大丈夫なかと心配になります。頼りなく見える戦後の日本人の中に、自由と富を肥やしにして、実は強い意志と優れた智慧が育まれていたのだと、思いたいところです。



 1960年まで、日本でバナナと言えば台湾産でした。しかし、フィリピンや中南米産との競争に破れ、日本市場で台湾産バナナはあまり見かけないほどになりました。行政院農業委員会企画処の胡忠一処長は、2020年の東京五輪をきっかけに、台湾産バナナの対日輸出を増やしたいと努力を続けています。香港の端伝媒が伝えました。



 



 日本の民進党の新代表に当選した蓮舫参院議員は、バナナ輸出商の娘さんだそうで、台湾産バナナの日本への売り込みに一肌脱いでくれるのではないかと、期待されています。




 台湾産バナナの対日輸出は明治時代の1903年に始まり、日本統治時代を通じ、順調に輸出が増えて行きました。戦後も、バナナは代表的な対日輸出品であり続け、1967年には38万2000トンに上りました。



 



 蓮舫さんの一族はバナナ貿易商で、戦前は別の事業をしていた祖母、陳杏村さんが戦後になって取り組み始めました。父親の謝哲信さんもバナナの貿易に携わっており、蓮舫さんも「自分の家の家業だ」と発言しているそうです。




 台湾産バナナの対日輸出は、フィリピン産などに押されて減り続けています。最近の5年をみても、2011年の8535トンから15年は3248トンに激減してしまいました。



 



 価格がやや高いことと、フィリピンや南米産に比べ見た目が悪いことが原因です。



 



 台湾のバナナ農家は家族経営などが多く、フィリピンなどに比べて小規模なため、作業が雑になったり、機械化されていなかいことが原因で、黒い斑点などが出て、外観が悪くなってしまうというのです。



 



 しかし、同委員会は、東京五輪を対日輸出復活の好機とみています。静岡県に台湾選手村が置かれることが決まり、県下の市町が誘致合戦を繰り広げる中、御殿場市の小学校の給食に、週1回、台湾バナナが供されることになりました。味が良く、安全なことが評価されたのだそうです。




 御殿場市をきっかけに、浜松、富士宮市なども給食への採用を決め、青森県、秋田県なども関心を示しているそうです。胡処長は、日本全土の小中学生に1回食べてもらうだけで、2015年の1年分の輸出量を上回る1回4000トンが売れるとみて、期待を膨らませているということです。



 



(参考)https://theinitium.com/article/20160922-taiwan-banana/



 台風17号は27日午後2時、台湾・花蓮市に上陸し、午後時10分、雲林県麦寮郷から台湾海峡に抜けました。中央災害対策センターによりますと、27日午後9時現在、台湾全土で4人が死亡、316人が負傷しました。風伝媒が27日伝えました。
 同センターによると、落下物に当たる、交通事故に巻き込まれる、トタン板やガラスに当たる、風に吹き飛ばされるなどして死傷したということです。また、全土で交通標識の損壊、電線の落下、街路樹が倒れるなどの被害が計1万493件起きました。
 新北市、桃園市、台中市など14県市で1万4043人が避難しました。また、経済部によりますと、311万8130世帯が停電したほか、さらに3388世帯で電話が止まりました。



 



(参考)http://www.storm.mg/article/171248



 台湾で中国人観光客が激減している問題で、李登輝元総統(94)は24日、「李登輝基金会」の年次チャリティ夕食会で「台湾の経済は中国に依存してはいけない。投資と改革を促すべきだ」と述べました。新頭殻が伝えました。
 中国は、台湾の蔡英文政権が「92コンセンサス」の存在を認めていないため、中国人観光客の台湾渡航を規制しています。「92コンセンサスは、台湾と中国本土が1992年、「1つの中国原則」に関し口頭で達成したとされる合意ですが、蔡総統は、合意文書がないことなどを理由に、存在しないと主張しています。
 李元総統は「92コンセンサスは中国の言い分だ。台湾が、中国と1992年に会談した際、このようなことはなかったのに、今になって92コンセンサスを使って台湾を圧迫している」などと述べました。
 なお、李元総統は24日夜、低血糖で体調を崩し「台北栄総病院」に運ばれました。25日午後3時には帰宅したということです。
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 李元総統の主張は、正論と思います。投資と改革が必要なのは言うまでもありません。ただ、政治家というのは、言うことが余りに悠長じゃないかと思います。商売してる人々がこの発言聞いたら、舌打ちするんじゃないでしょうか。
 中国人客がこれだけ急激に減ってしまうと、観光で食べている人はたまらないでしょう。民進党政権も、金銭面で当面の手当を考えて上げる必要があるんじゃないでしょうか。



 台湾の李大維外相は23日、カナダで27日開かれる国際民間航空機関(ICAO)総会への招待状を受け取っていないことを明らかにしました。台湾は2013年の総会で、特別ゲストとして参加していました。日米など10~20カ国が台湾の招待を支持したものの、中国が同意していないとのことです。風伝媒が23日伝えました。




 台湾が国連の機関から排除されたのは、1971年に国連を脱退して以来、初めてのことです。




 総会は3年に一回開催され、前回の13年には台湾が「92コンセンサス」を認めていたため、ICAO理事長が中国の提案を受け入れ、中国のゲストとして出席しています。




 台湾は8月4日、総会への出席を申請し、これまで約2カ月努力していました。ICAO理事長が台湾を招待する場合、加盟各国の議決はいりませんが、加盟国の意見を尊重する必要があります。ICAOの事務局長は中国籍の柳芳氏ということもあり、台湾は中国の同意がなければ事実上出席できないということです。




 92コンセンサスは、台湾と中国本土が1992年、「1つの中国原則」に関し口頭で達成したとされる合意です。蔡英文総統は、合意文書がないことなどを理由に、92コンセンサスが存在しないと主張しています。




 中国の国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は23日、台湾がICAOの総会に出席できないのは「完全に民進党当局のせいだ」と述べました。台湾が92コンセンサスを承認しないため、中台の対話が中断し、今年の総会出席がでできなくなったと指摘しています。



 



(参考)http://www.storm.mg/article/169393



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