井上雄介のたいわんブログ

ほぼ台湾の話題、時々中国…。

2016年11月

  台北の往年の盛り場、大同区の「圓環」地区にある牛肉料理の老舗「金春発」に寄ってみました。  



 



  「圓環」は日本統治時代の円形の小公園跡で、戦後の長い間、露店がひしめく猥雑な一帯。あたりは、台北有数の歓楽街だったそうです。  



 



    筆者の友だちも若い時分、このあたりで派手な遊びをしたことを自慢げに語っていました。  



 



   さて「金春発」。いつもお客がいっぱいで、入りそびれていたのですが、台北はこのところ雨続き。きょうの昼下がり、客足が途絶えたところを入ってみました。



 



   献立はどれも牛肉尽くし。肉のほか、スジ、タン、臓物を使ったスープや炒め物、麺類などの料理が並んでいます。



 



   台湾の牛肉料理といえば「牛肉麺」がお決まりですが、ここではいつもと違う味わいが楽しめそうです。  



 



   友だちや家族と一緒のお客は、おかずを1、2品とスープを頼んで、白飯をかきこんでいます。



 



 1人のお客は、牛肉麺をすする人がほとんど。筆者は牛肉かけご飯と、臓物入りのスープ「牛雑湯」を注文しました。



 



 店の説明書によると、牛肉料理店の味は、どこの店でも「牛雑湯」で分かるのだとか。この店のものも、うまみが強く、ショウガが効いていて美味でした。  



 



   創業1897年というので119年の老舗。この界隈としてはやや高め。牛肉かけご飯が140台湾元(約500円)、スープが120台湾元でした。 金春発の住所は、台北市大同区天水路20号。



 台湾の一部週刊誌が、EMS(電子機器受託生産)世界最大手、鴻海精密工業、の郭台銘(テリー・ゴー)董事長が2020年の台湾総統選挙への出馬に意欲を示していると報じました。



 



 聯合報によると、郭董事長は17日、「そんな考えは全くない」、「でたらめだ」などとと述べ否定しました。(写真は聯合報のキャプチャー画面)



 



 米大統領選挙で、大方の予想を裏切って、実業家のドナルド・トランプ氏が当選したことで、やり手実業家の郭氏の立候補が少し現実味を帯びてきました。



 



 両人とも、庶民からのし上がって実業で富を築いたこと、再婚して若い奥方がいること(郭氏の場合は死別)、年齢も比較的近いことなど共通点が多いことから、郭総統もありうるとの見方につながっているようです。



 



 聯合報によると、民主進歩党(民進党)の元立法委員(議員)で、論客の林濁水氏はフェイスブックで「蔡英文総統の支持率低下が続くなら、郭氏の出馬のチャンスを増やしてしまう」と嘆いています。



 



 林氏によれば、郭氏は梟雄(荒々しい首領のタイプ)で、台湾経済を転換する能力を備えているように見えます。20年の総統選で立候補すれば、有権者に期待を抱かせることになるでしょう。



 



 聯合報が読者を対象にしたネット世論調査によると、20年の総統選で郭氏に「投票する」との回答は82.5%に上りました。野党・国民党寄りの聯合報の読者なので、一般世論とは異なりますが、それでも期待の高さが垣間見えます。



 



 林濁水氏は「柯文哲・台北市長、フィリピンのドゥテルテ大統領、トランプ次期大統領と、あっと驚くショーが続いた後、郭台銘氏に当選の機会がないと言えるだろうか」と書いています。



 



(参考)http://udn.com/news/story/6656/2113838



 



 台湾は、権威主義的な統治に長年苦しんで、自らの手でようやく民主的な政府を手に入れました。



 



 郭台銘氏は、魅力はありますが独裁者タイプです。ああいうタイプに期待する社会はファシズムを生む恐れがあり、危ないと思います。成果を焦らず、しっかり手続きを踏んで、万機公論に決しながら歩むことが、外しちゃいけない政治の基本じゃないでしょうか。台湾の方々には、次総統選でなんとか慎重な選択をしてもらいたいものだと、切に思います。



 母校の校友会に出席するため、台中に行きました。台中出身の大先輩方お勧めの「台中大麺羹」を食べてみました。「台中公園」近くにある小店。この麺の名がそのまま店名で、赤地に白字で大書した、大きな看板が目印です(羹の字が、看板では火へんに庚)。



 



 黄色いぶっとい小麦粉の麺が、豚骨ベースのスープに入っています。



 



 コシのないきしめんのようで、不思議な食感。台湾人好みの非常に薄味で、しょっぱい麺類に慣れた日本人には、ちょっと物足りないかも。好みで甘辛ソース(甜辣醤)をかけます。



 



 揚げ豆腐に漬物を添えたもの(写真)や、豚肉の揚げ物、タコ、エビなど好きなおかずをが選べます。薄味に思えた麺ですが、おかずと一緒に食べるとちょうど良いです。



 



 地元の名店なのでしょう、家族や友達ずれのお客がひっきりなしにやってきて、列をつくっています。



 



 台湾らしく半分露店のようで、ドアも壁もなく、麺をすすする目の前を、通行人がのんびり通り過ぎて行きます。



 



 写真は麺と揚げ豆腐(小)で50台湾元(約173円)。中年女性2人で切り盛りしていて、無愛想ながら、気が効いて親切でした。



 台中大麺羹は台中市中区公園路16号。朝から開いてますが、午後1時半に閉店です。
 



 風力発電世界大手のドン・エナジー(デンマーク)が16日、台北市に事務所を開設しました。風伝媒が伝えました。(写真は風伝媒のキャプチャー画面)



 



 蔡英文政権が2025年までの原子力発電所全廃を決めたことで、電力不足に対応できるかに各界が関心を寄せる中、風力発電所がもたらす経済効果にも期待が高まっています。



 



 ドン・エナジーは、洋上風力発電では世界最大手で、発電容量でみると、世界の海上風力発電所の4分の1を運営しています。アジア太平洋では初めて台湾を選び、計4カ所、発電容量2ギガワット(GW)の洋上風力発電所の建設を計画しています。



 



 台湾の経済界は、ドン・エナジーによる投資だけでなく、海上への風力発電建設のため台湾の鉄を買ってくれたり、船を使ってくれたりすることに強い期待を寄せています。



 



 同社のサミュエル・リューポルドCEOによると、海上風力発電所1カ所を建設するには多くの企業と100本に上る契約を結ぶ必要があるとのことで、台湾のサプライヤーとも長い関係を築いて行きたそうです。



 



 ただ、リューポルドCEOは、台湾政府の政策に配慮して台湾企業を選ぶことはしないので、誤解しないようにと釘を刺しています。企業選びの鍵は、コストとのことです。
 
 CEOは「コスト引き下げが非常に重要。コスト引き下げに向け、研究開発で一緒に努力をしてくれる企業をパートナーにしたい」と話しています。



 



 デンマークは、北欧の人口570万人の小国ながら、知育玩具レゴ、陶磁器ロイヤルコペンハーゲン、世界最大のコンテナ船企業、APモラー・マースクなど世界的企業が数多くひしめいています。



 



 ドン・エナジーのように、政府に甘えず、競争に勝ち抜こうとする姿勢が、素晴らしい企業を沢山生み出しているのかもしれません。



 台湾初のコンビニエンスストア、セブン-イレブンを1978年に開店した、台湾統一超商の徐重仁・元社長(67)が12日、東京・新宿の早稲田大で講演しました。



 



 講演会は、台湾での駐在歴のある早稲田大卒業生や、同大の現役学生らでつくる「日台稲門会」が主催しました。




 徐氏は1972年に来日し、早稲田大商学部と商学研究科で流通経済学を学びました。1974年、東京都江東区豊洲で開業したセブン-イレブン1号店を見て将来性を確信。帰国後、直ちに台湾へ導入に奔走、米サウスランド社のフランチャイズを得て開店に漕ぎ着けたそうです。



 



 徐氏によると、台湾でコンビ二の展開は、スーパーより早かったそうで、当初の7年間は赤字に苦しんだとのことです。その後、曲折を得て変革に成功し、セブン-イレブンは現在、台湾で約5500店を数えるほどになりました。



 



 台湾のセブン-イレブンは日本をモデルにしましたが、店頭でのコーヒーの販売やイート・インは、日本に数年先駆けました。台湾新幹線のチケットも買える情報端末「ibon」は日本にもないサービスで、しっかり台湾本土化も進めています。



 



 現在、台湾のスーパー最大手の「全聯福利中心」のトップとして「スーパーで台湾をさらにに幸せにする」ことに取り組んでいるとのこと。



 



 筆者もねて全聯を愛用していますが、確かここ数年で店が激変しました。徐氏が采配を振るい始めたのは2014年から。以前は、安いだけがとりえで、痛みかけのバナナなんかを売ってましたが、今は日本の大手スーパーのような見かけになりました。



 



 全聯では、台湾の農業の支援にも取り組んでいて、日本の道の駅を参考に、産地直送野菜も販売しているとのこと。無農薬栽培の小豆を使った、菓子類も売っているそうです。余談ながら、筆者も、高雄産の小豆を使ったあんぱんを食べたが、うまかったです。あんこが少なかったですが…。



 



 徐氏は「日本で成功した事業は、台湾でも必ず成功する」と考え、他にもさまざまなビジネスの導入を検討しているとのこと。また、ビジネス以外に、台湾と日本の交流の拡大に心血を注いでいるそうです。



 



 講演会を聴いた会社経営者は「典型的な輸入ビジネスモデルの成功例だ。日本の衰退の跡を、追わなければいいが」などと話していました。



 
 



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