井上雄介のたいわんブログ

ほぼ台湾の話題、時々中国…。

2017年07月

 柯文哲ユニバ2017年8月19日、台北で開幕する第29回夏季ユニバーシアードを前に29日、柯文哲市長が人気ユーチューバーの「林辰Buchi」さんと一緒にPR用の動画を制作し公開したところ、1日で6万人がみる人気作品となりました。風伝媒が30日伝えました。

 動画の終盤に市長が突然登場するのですが、少し不気味な感じがおかしく吹いてしまいます。20年の東京五輪を前に、東京都の小池百合子知事もこのぐらいユーモアたっぷりの宣伝をしてくれないかなと思います。

 林辰Buchiさんは動画の中で、自身も以前は陸上競技の選手だったことを明かした後、「競技で一番こわいのは転倒だ」として過去の五輪やユニバーシアドで選手がトラックなどで転倒した後、健気に競技を続ける様子を紹介して行きます。最後に林辰Buchiさんが路上で不意に倒れたところ、高齢の男性が手を差し伸べて助け起こしてくれます。それが柯文哲市長というわけです。

 柯文哲市長は他のユーチューバーとも一緒にユニバーシアードの宣伝動画を制作。「時代に合った宣伝」、「親しみが持てる」、「最もイケてる老人」として評判は上々です。台湾ではいまやYoutubeは新聞やテレビよりも影響力がある市民のメディアですから、今後も政治家が活用することになるのでしょう。柯文哲市長も当然、2018年の選挙を意識していることと思います。


  台プラEMS(電子機器受託生産)世界最大手、鴻海精密工業に続いて、台湾プラスチックグループ(台プラ)傘下の台塑化は28日、米ルイジアナ州セントジェームスにナフサ分解プラントを建設する計画を明らかにしました。投資額は2849億台湾元(約7400億円)で、2024年に操業を開始する予定です。ルイジアナ州の石油、天然ガスの埋蔵量が米テキサス州に次いで大きいことがプラント建設の決め手になりました。聯合報が29日伝えました。(写真は聯合報のキャプチャー)

 台プラはテキサス州のプラント増強も進めていて、2018年第3四半期に操業を始める予定です。その時点で台プラの米国でのエチレンの生産量は、一時は世界最大規模だった台湾の第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷)を上回ることになります。

 ルイジアナ工場新設とテキサス工場増強を合わせると、台プラの対米投資では過去最大の150億米ドル(約1兆7000億円)になり、台湾での過去5年間の投資額の2.3倍になるそうです。

トランプ政権の減税案とシェール油が魅力

 聯合報によると、台プラが米国で大規模な投資を決めたのは、トランプ政権の政策が大きなもうけにつながると判断したためです。

 特にトランプ政権が法人税率を35%から一挙に15%まで引き下げることを決めたことが大きかったようです。台プラの林健男董事長は「台プラの米国事業に有利なだけでなく、経済成長を刺激する効果もある」と話しています。トランプ政権が公共投資を拡大しようとしていることも、台プラにとっては需要の拡大につながる可能性があります。

 トランプ政権がシェール油開発に積極的なことも台プラにとって魅力とのこと。原油供給に不安がなくなる上、値下がりが見込めるので競争力強化につながります。台プラは米国が今後、第2の中東となり輸出拠点にな可能性がみています。

 台プラが、創業者の王永慶氏が自ら米国に乗り込んでからこれまでの30年間、現地政府との関係も良くビジネスも成功してきたという体験も、対米投資拡大の決断を後押したようです。

女性起業家 女性起業家にとっての魅力を示す2017年版の「女性起業家指数」(WE Cities) の世界ランキングで、台北がアジアで3位、世界で22位となりました。世界1位はニューヨーク、アジア1位はシンガポール、2位は香港でした。東京は39位でソウル(30位)、北京(38位)を下回っています。上報が伝えました。(写真は上報のキャプチャー)
 
 同指数はパソコンのデルが定期的に発表してるもので、「女性企業家都市指数」を基に、法律、生活習慣、文化、各都市の政策などを調べています。台北は、ポテンシャルのある女性起業家が事業を発展させていくのにふさわしい都市として、アジアでは3位になりました。項目別のランキングは、起業のコストが2位、女性起業家への支援や期待度が6位、技術面での政策支援が9位でした。

 データによると、女性起業家の発展の障害を乗り除くと、その都市は大幅な発展を実現できるそうです。指数は、企業や政府が女性の起業環境を改善し、その都市の繁栄を実現するための1つのツールになるということです。

 以前、ある国や地域を発展させるのに最も有効で経済的な方法は、女子教育だと聞いたことがあります。因果関係は分かりませんが、起業でも同じなのかもしれません。

 もし東京都の小池百合子知事が、「女性起業家の応援都市」なんて政策目標に掲げたら、ちょっと楽しみになりますね。

呉敦義氏2 台湾の最大野党、国民党は8月20日、全国代表大会を開いて呉敦義氏を新しい主席に選出します。これに先立ち、新しい党中央による政策綱領の中身が明らかになりました。ニュースメディアの上報が伝えました。(写真は上報のキャプチャー)

 内外が注目する対中政策は、現在の洪秀柱主席が主導し可決した現在の政策綱領の内容をほとんど破棄。「中台平和協定」の文字を撤回し「一中各表」の4文字を強調しています。


習近平氏と会わせる条件

 洪主席に比べて中国統一志向が後退するため、中国を初め内外で議論を呼びそうです。中国は呉敦義新主席と習近平氏を会談させてあげる条件として「一中各表」をあんまり言わないことを要求していると伝えられました。

 「一中各表」は「1つの中国」の原則について解釈は中台それぞれが行うという考え方です。台湾と中国本土が1992年「1つの中国原則」に関し口頭で達成した「92コンセンサス」に含まれているとされています。

 中台統一志向の洪主席の政策綱領は逆に、「92コンセンサス」を強調しましたが、「一中各表」にあまり触れていません。昨年9月にこの綱領を決めた際、呉敦義氏は「92コンセンサス」と「一中各表」は必ずセットにするべきだと批判しました。

中台平和協定も撤回

 中台の敵対状態を終わらせる「平和協定」の締結も、洪主席の政策綱領に盛り込まれたもので、中台統一に向かい一歩進むことを意味します。呉敦義氏の新綱領は「平和協定」も撤回です。

 呉敦義氏の国民党も、中台関係については現状維持の穏健路線に戻ることになります。政権復帰を目指す国民党としては、当然の路線ではないかと思えます。

中国轟6爆撃機 国防部は25日午後、中国空軍の大型爆撃機H6(轟6)が同日午前、台湾海峡の中間線の西側を北に向かって飛行したことを明らかにしました。風伝媒が25日伝えました。

 H6が台湾付近を飛行するのは1週間で3回目。国防部は全力で動向を掌握するとともに、上空での警戒を行っていると説明しています。






 H6飛行経路 聯合報によると、20日にもH6機と輸送機2機の計8機が4機二手に分れ、一編隊は南からバシー海峡、別の編隊は北から宮古海峡を通過して第一列島線を突破。それぞれ台湾を囲むよう時計回りと反時計回りに東部沖を飛行しました。24日にも4機が台湾東部沖を飛びました。

 H6は25日、中国本土の基地を飛び立って台湾海峡の中間線西側を北上。元の基地に戻ったということです。

 国防部によると、中国軍の航空機と艦艇が最近、頻繁に長距離の訓練を行っており、航空機の飛行ルートも多様化してきました。今後は日常的な活動になる恐れがあるとみられます。

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