蔡英文政権が進める不当な党資産の追及により、前与党の国民党は資金繰りに行き詰まっており、ついに党職員の給与の支払いにも困り始めました。香港紙・明報が伝えました。



 



 洪秀柱主席は、2口、計9000万台湾元(約3億円)を借り入れて急場をしのぎましたが、うち半分は、EMS(電子機器受託生産)世界最大手、鴻海科技集団(フォックスコン・テクノロジー・グループ)の郭台銘董事長の母親が、無利子無担保で貸し付けたそうです。



 



 お陰で10月26日、9、10月の2カ月分の給与が振り込まれました。ただ、11月の給与が無事に支払われるのか、今のところは未知数です。



 



 蔡政権は、行政院(内閣)に「不当党資産処理委員会」を設置し、国民党が日本統治時代の財産接収などで築いた不当な「党産」の清算を進めており、9月には国民党の銀行預金を凍結しました。



 



 洪主席は、来月に予定される、中国の習近平・共産党総書記との会談を無事終わらせるためにも、党職員の給与の問題を解決する必要に迫られていました。



 



 洪主席が郭董事長に支援を求めたところ、当人は台湾にいないため、母親が支援を申し出ました。母親の亡夫は国民党員だったため、国民党の危機乗り越えを助けようと、自身の貯金から金を無利息、無担保で差し出したそうです。



 



 金は、政府による凍結を恐れ、洪主席の個人口座に振り込まれたそうです。



 



(参考)http://news.mingpao.com/pns/dailynews/web_tc/article/20161027/s00013/1477504766907