台北の往年の盛り場、大同区の「圓環」地区にある牛肉料理の老舗「金春発」に寄ってみました。  



 



  「圓環」は日本統治時代の円形の小公園跡で、戦後の長い間、露店がひしめく猥雑な一帯。あたりは、台北有数の歓楽街だったそうです。  



 



    筆者の友だちも若い時分、このあたりで派手な遊びをしたことを自慢げに語っていました。  



 



   さて「金春発」。いつもお客がいっぱいで、入りそびれていたのですが、台北はこのところ雨続き。きょうの昼下がり、客足が途絶えたところを入ってみました。



 



   献立はどれも牛肉尽くし。肉のほか、スジ、タン、臓物を使ったスープや炒め物、麺類などの料理が並んでいます。



 



   台湾の牛肉料理といえば「牛肉麺」がお決まりですが、ここではいつもと違う味わいが楽しめそうです。  



 



   友だちや家族と一緒のお客は、おかずを1、2品とスープを頼んで、白飯をかきこんでいます。



 



 1人のお客は、牛肉麺をすする人がほとんど。筆者は牛肉かけご飯と、臓物入りのスープ「牛雑湯」を注文しました。



 



 店の説明書によると、牛肉料理店の味は、どこの店でも「牛雑湯」で分かるのだとか。この店のものも、うまみが強く、ショウガが効いていて美味でした。  



 



   創業1897年というので119年の老舗。この界隈としてはやや高め。牛肉かけご飯が140台湾元(約500円)、スープが120台湾元でした。 金春発の住所は、台北市大同区天水路20号。