東呉、中興、師範など台湾の大学多数の媒体で12月中旬から、シンガポール企業が「補助警察官」募集の広告を出し話題になっています。(写真は、募集広告のキャプチャー)



 



 ニュースメディアの上報によると、広告主は人材派遣会社「シンガポール皇廷資源顧問公司」で、シンガポールの警備会社の委託で募集を行っています。



 



 契約期間は2年。月給6万台湾元(約22万円)で、入社時、別に9万台湾元が祝い金として支給されます。現在、50人を募集しています。



 



 条件は、身長167センチ以上で兵役を終えていること。英語の読み書きと、簡単な会話力も求められます。入隊後、武器の使用法や格闘術などの訓練を受ける義務があります。



 



 台湾警察と同じく2交代制で、残業代が支給されます。比較的恵まれた勤務条件のため、大学生の間で話題になっているほか、人材を奪われるかもしれない台湾の警察も関心を寄せているということです。



 



 世界では、シンガポールのほか、英国、米国、カナダ、オーストラリアなどで、警察力不足に対応するため、補助警察官部隊が創設されています。今回、募集を始めたシンガポールの補助警察官は、チャンギ国際空港での出入国検査、大型イベンドでの軽微、交通誘導などの業務にあたります。



 



 台湾でも2005年、高雄市で補助警察官制度が試験的に導入されましたが、経費不足から中止になったとのことです。