台湾国防部はこのほど、参謀本部直属だった「防空ミサイル指揮部」を、3月1日付で空軍司令部に移管することを決めました。台湾の軍制で、同指揮部はこまでの「混成戦闘隊」から「軍」に昇格。指揮官の階級も少将から中将に変わります。風伝媒が伝えたました。



 



 軍の関係者によると「防空ミサイル指揮部」の空軍への移管は、中国のミサイルの脅威に備えるため。名称は「国防部空軍司令部防空ミサイル指揮部」に変わるということです。



 



 同指揮部の再編は2段階で行われます。第1段階で空軍への移管を終えた後、第2段階では今年末までにミサイルと対空高射砲の2部隊を統合し、双方の人事交流が可能になります。



 



 中国人民解放軍は、旧ソ連の「戦略ミサイル軍」を参考に、2015年12月末「第二砲兵部隊」を「ロケット軍」に再編しました。陸海空一体となった立体的な核戦力の構築を目的として掲げています。



 



 台湾の「防空ミサイル指揮部」は現在、対空ミサイルの「パトリオット3型」、「天弓2、3型」を主体に、一定数量の地対地巡航ミサイル「雄二E」を装備しています。



 



 対空高射砲部隊は、要塞防空が主任務で、35ミリ対空機関砲や空対空ミサイル「AIM7スパロー」を備え「天空防衛システム」を構成しています。「防空ミサイル指揮部」との統合で、防衛力の一層の充実を図るということです。



 



(参考)http://www.storm.mg/article/227885