「廉政(クリーン政治)駅弁」がばか売れしている。台湾鉄路(台鉄)が毎年6月の「鉄路節」(鉄道の日)に合わせ売り出したところ、まもなく前行政院秘書長の林益世被告の収賄事件がはじけ、偶然に大ヒット商品になってしまった。 クリーンな政治を呼び掛けるため、政府がつくらせたとのうわさが流れたが、台鉄は否定。弁当のおかずに「蓮」、「白」の字がある野菜が使われ「清廉潔白」が連想されることから「廉政弁当」に落ち着いた。主菜のスペアリブは「気骨」を示すのだとか。 価格も1個80台湾元(約220円)と庶民に優しい。台鉄は毎年、鉄路節記念の新作駅弁を1,000~2,000個限定販売している。廉政駅弁は1日500食が1時間で完売する人気のため1万5,000個つくることにした。ただ、いかに売れようと潔く7月末で販売終了となる。