米軍戦車台湾軍は米国製の大型戦車「M1A2エイブラムス」の購入を希望しています。しかし、ニュースメディア上報が掲載した軍事研究家の紀永添氏の評論によると、台湾軍の図上演習に参加した米軍のオブザーバーは台湾防衛戦に同戦車は不向きだと結論付けました。(写真は上報のキャプチャー)

、紀氏は米軍の見方に賛同しています。台湾防衛戦で地上部隊が展開する時点で、台湾側の制空権は既に完全に失われており、速度が遅い同戦車は早々と破壊されてしまうためです。

 また、戦いの舞台となる台湾西部は河川が入り組んでいます。戦時には橋はすべて落とされているはずで、重たい無限軌道式の戦車は身動きが取れず、ますます無用の長物になってしまうということです。

 台湾軍がM1A2戦車に固執するのは、強力な120ミリ戦車砲を搭載しており、中国軍の主力戦車が積む125ミリ砲に対抗できるためです。現在の台湾の戦車が搭載している105ミリ砲では火力が足りないそうです。

 ただ、紀氏によれば、中国軍と台湾軍の主力戦車が対決する機会はまずないということです。中国軍の主力戦車が台湾本島に上陸するには大型の港湾を占領、維持していることが条件となりますが、そのころには戦争そのものが終わりに近づいており、戦車同士の決戦が起きる可能性は低いそうです。

 そうは言っても戦争で地上部隊は極めて重要なので、兵員を迅速に移動できる装甲車両が必要です。紀氏は車輪式の装甲車が台湾には適していると結論づけています。