台湾経済部統計処の5日の発表によると、台湾自動車・車部品産業の2016年の生産額は3870億台湾元(約1兆4400億円)でした。うち自動車部品産業は1921億元で、自動車製造各社の1906億元を初めて上回りました。聯合報が5日伝えました

 車部品産業の生産額は2011年に比べ6.5%増える一方、自動車産業は6.2%減少しており、車部品産業の急成長ぶりが目立っています。

 同処によると、車部品産業は米国を主体とする輸出の割合が2011年の44.2%から16年は52%に上昇しています。これに対し自動車製造業は輸出の割合が2014年の16.6%から16年は10.8%に低下しました。

 同処によると、台湾の自動車部品産業が少量多品種生産で、柔軟性があり高い国際競争力を備えているそうです。これに対し自動車製造各社は日本のメーカーなど技術提携先の都合に左右され、国内販売は堅調ながら輸出は大幅に減少しているとのことです。