段議員 仏教寺院や道教の廟での線香の使用を政府が規制しようとしていることに宗教関係者らが反発し、台北市内で23日デモ行進が行われました。上報などが伝えました。(写真は上報のキャプチャー)

 与党・民主進歩党(民進党)の段宜康立法委員(議員)は23日、フェイスブックで、線香の規制反対を規制する宗教関係者の本当の狙いは「宗教団体法」への反対だと指摘しました。

 段委員によると、「線香規制」はニセのテーマです。宗教関係者は、同法の成立により寺院や廟が財団法人となり、財務が透明化することを恐れているのだそうです。

 段委員は「彼らは監督されるのが嫌だと言えないので、『線香規制』を理由に大騒ぎしている」と反発。彼らの背後に政治勢力がいることを示唆しています。

 段委員の指摘は当たっており、23日付中国時報によると、23日のデモに合わせ、台湾仏教総会などがの宗教各団体が連名で内政部が成立を目指す「宗教団体法」への反対を表明しました。

 「宗教団体法」は宗教団体の法人化を促しており、法人化すれば所得税や固定資産税など税を減免を認める一方、利益の分配を許さず、財務内容の内政部への報告を義務付けています。

 内政部は宗教団体法の早期成立を目指していますが、行政院(内閣)の法案審査には送っていません。なお、幅広く意見を集めることにしています。