中国新歌声 台北市の台湾大学の運動場を借り24日午後行われた中国本土系の音楽イベント「中国の新しい歌声・上海台北音楽祭」が、学生300~400人の抗議活動の結果、途中で中止に追い込まれる騒ぎが起きました。24日付聯合報が伝えました。(写真は上報のキャプチャー)
 
 音楽イベントは、中国本土のテレビ局の人気歌謡オーデション番組「中国の新しい歌声」の関連企画で、蘋果日報によると番組出身の中国の歌手らが多数参加し、台湾大学の運動場に特設されたステージで行われる予定でした。

 ところが、多数の学生が運動場付近で抗議活動を開始。「運動場を返せ」「統戦(中台統一工作)は学園から出て行け」、「われわれは台湾人だ。中国と台湾はそれぞれ別の国だ」などとスローガンを叫び強く反発しました。

 抗議活動を主催した学生は「イベントの工事のため、運動場にひびが入り使えなくなった。しかも、1週間も閉鎖されるので体育の授業ができない」と反対する理由を説明しました。

 抗議の学生が、ステージに物を投げるなどしたため、主催者が同日夕、イベントの中止を宣言しました。