頼清徳9月27日頼清徳行政院長は26日、立法院で行われた施政報告と質疑で、中台関係に関する認識を野党議員から質問されたのに対し「台湾は1つの独立国家で、名前は中華民国という。(中台は)互いに隷属しない」と述べ、与党の従来の見解を確認しました。上報が26日伝えました。(写真は上報のキャプチャー)

 また、頼院長が就任前に中台関係について示した「親中愛台」という考えは、蔡英文総統が掲げる中台関係の「現状維持」と矛盾しないのかと質されました。頼院長は「台湾と中核とするが、中国にも友好の手を差し伸べ、交流を通じ平和共存の理想を実現したいとの気持ちを示したもの」と答弁しました。交流拡大により平和共存を目指す考えなので矛盾しないとの考えのようです。

 さらに、頼院長がかつて陳水扁元総統の恩赦を主張していたことも聴かれました。頼院長は「個人的な考えは変わらない」としながらも、恩赦は総統の職権で最終決定権を持つと述べました。

 陳水扁元総統は、収賄罪などで有罪判決を受け収監されましたが、病気治療を理由に仮釈放されています。