入れ墨 台湾大学で中国本土系のイベントに抗議する学生に暴行を加えた、台湾・中華統一促進党の張安楽総裁らメンバーが、中華人民共和国国慶節の10月1日、台北駅前で祝賀のデモ行進を行いました。1日付聯合報が伝えました。(写真は聯合報のキャプチャー)

 メンバーは、中国の国旗「五星紅旗」の絵柄の下に「わたし国旗」の文字が書かれた青色のそろいのシャツを着用しました。張総裁は「中華民国は存在が可能だが、中国共産党の下でのことだ」と述べました。

 メンバーの中には、腕に入れ墨を彫り込んだ男多数が混じり、くわえたばこもみられました。動員されたものとみられます。

 警察は特殊部隊(SWAT)「霹靂小組」を含め、多数の警察官を配置して警備に当たりました。

中国がマフィアを支援?

 上報によると、最近、台湾の街頭で暴力事件を起こす団体の中には、政党を名乗りながらメンバーの多くがマフィアの構成員であるところがあります。中華統一促進党もそのような団体とみられます。しかも、与党・民進党の立法委員(議員)は、中国の情報機関から多くの金が出ていると指摘しています。

 関係者によると、最近、香港や台湾で反中国の声が高まる中、中国共産党で台湾工作を行う統一戦線部門は最近、水面下で学者やビジネスパーソンを取り込む「文闘」から街頭での「武闘」で騒擾を引き起こすやり方に転換したとのことです。

 このため台湾の国家安全局は、台湾の民間団体に対し、資金の流れとメンバー構成について調査を進めています。政治的な動機よりも治安維持の必要から行っているそうです。