2017年11月28日掃海艇 台湾海軍から掃海艇6隻の建造を受注後、経営危機に陥っている台湾・高雄の造船メーカーの慶富造船に関し、台湾海軍司令部計画署長の陳道興少将(写真。聯合報のキャプチャー)は28日、国防部で会見し、先払いした建造費用の一部、7億2000万台湾元(約27億円)没収したと述べました。聯合報が28日伝えました。

 陳少将によると、海軍の専門チームが第一銀行高雄支店に赴き没収手続きを行いました。慶富造船10日以内に没収分を準備しなければ、建造を解約になります。解約はほぼ確実です。

 慶富造船に貸付を行っている銀行団は、海軍への返金分について、保証の見送りを検討していましたが、第一銀行、台湾銀行を皮切りに保証を行うことを決めました。

 掃海艇は、船体をイタリア企業、戦闘システムは米国企業にそれぞれ慶富造船が再発注していますが、米国企業は期限内に代金を払わなければ解約すると通知しています。

 中国は有事の際、台湾周辺に機雷を敷設して海上封鎖を行う可能性があり、掃海艇は台湾にとり極めて重要な装備。今度こそきちんとした企業に発注してもらいたいものです