2017年12月14日nんき1937年12月の南京事件から80周年を迎え、中国江蘇省南京市の「南京大虐殺遭難同胞記念館」では13日、習近平国家主席ら最高指導者も出席して国家追悼記念式典が荘重に行われました。台湾では与野党を問わず、式典などを行っておらず追悼活動は極めて低調です。(写真はフェイスブックより)

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、台湾では、馬英九前総統がフェイスブックで文章を発表した以外、何も記念活動が行われませんでした。台湾の専門家は「記念活動を大々的に行うことは、台湾が中国の一部と認めたことに等しいため」と話しています。

 南京事件当時の中国の政権党で、その後台湾に逃れた国民党ですら何も活動をしていません。国民党の広報担当者の王鴻薇氏は「党としては何の式典も行いませんが、ネットを通じて皆さんに当時の歴史を振り返ってもらうつもりです」と話しています。

 唯一、追悼活動を行ったのは馬前総統。フェイブックで「80年前の今日、5万人の日本軍が南京に入場し、計画的、組織的に大規模な虐殺を行いました。6週間の強姦、殺人、強盗、放火で30万人が死亡しました」と述べました。

南京は中国にあり台湾に無関係

 低調な追悼活動について、国立台北教育大の李筱峰・元教授は「馬英九氏は自らを『中国人』と思っているので追悼は問題ない。しかし、南京大虐殺の記念は台湾人がやるべきでなく、対岸(中国)がすべきこと。南京は中国にあり、台湾は中国の一部ではない」と話している。

 李元教授によると、1970年以前に生まれた台湾人は「国民党による政治的な歴史教育」の影響を強く受けおり、「南京大虐殺」を日本の中国侵略の象徴として心に刻まれています。

 しかし、現在、台湾の歴史教育が変わり台湾主体の意識が強まる中、「南京大虐殺」は台湾にとって「失われた記憶」になってしまったということです。