2018 年2月17日米大使スーザン・ソーントン米国務次官補代行(東アジア太平洋担当)は16日、議会上院外交委員会の公聴会で、「米国は台湾を独立国家と認めない。政府のウェブサイトに中華民国国旗を載せない」と答弁しました。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語版が伝えました。(写真は聯合報のキャプチャー)

 台湾は、この手の発言にはもう慣れていますが、台湾に友好的なトランプ政権の米高官が改めて断言したことで波紋が広がっています。

 自由時報によると、台湾外交部は16日、「中華民国台湾は、主権を持つ独立国家で、これは客観的な事実だ。政府はこの現状を維持し、民主的価値と人民の生き方を防衛していく」とのコメントを出しました。

ルビオ議員の質問に答弁

 VOAによると、国務次官補代行の発言は、マルコ・ルビオ共和党上院議員の質問に対する答弁です。ルビオ議員は、国務省のウェブサイトの一部にあった中華民国旗が削除された経緯について尋ねました。

 国務次官補代行は台湾を独立国として認めないとした上「われわれと台湾は正式な外交関係がない。米政府の公式ウェブサイトに中華民国旗を載せないのがわれわれの政策だ」と答えました。

★参考情報★ ※ルビオ上院議員は「台湾旅行法」の提出者です。
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台米の実質的な関係は強化

 台湾の与党・民進党の羅致政立法委員(議員)は「政治や軍事で、台湾と米国の実質的な関係が強化されていることに対し、中国は必ず、象徴的で表面的な部分をとらえて米国への圧力を強め、大騒ぎしようとするに違いない。われわれは不満だが、米国が置かれた状況は理解できる」と話しています。
 

★参考情報★
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