イノウエのたいわんブログ

ほぼ台湾の話題、時々中国…。

カテゴリ: 文化

2018年11月13日馬 ニュースメディアの風伝媒によると、台湾最高の映画賞、金馬賞の今年の審査団に、中国出身の大物女優、コン・リーさん(52)が4年ぶりに加わり、話題になっています。コン・リーさんは4年前、出演作が金馬賞の最高賞を逃し「不公正な賞だ。もう戻らない」と宣言し、席を蹴っています。(写真は風伝媒のキャプチャー)

 コン・リーさんは今年の第55回金馬賞に、アン・リー氏とともに審査団長の大役で臨みます。前回は啖呵を切って去ったのですから、記者会見で変心の理由を2回も尋ねられました。しかし、「個別の取材には、お話してもいい」とはぐらかしています。

 審査団長への就任は、世界的な大物監督のアン・リー氏の説得によるもの。アン・リー氏の依頼に、コン・リーさんは快諾したそうです。

 今回の金馬賞には、張芸謀氏の「影」がノミネートされています。名作「紅いコーリャン」で共演以来8年間も、張氏とコン・リーさんは恋愛関係にありました。金馬賞の授賞式で2人が顔を合わせる可能性についても、外界の注目を集めています。

 コン・リーさんは、かつての恋人の作品に公平な評価ができるのでしょうか。記者会見で尋ねられると「無私の心で決める」ときっぱり。審査団は17人おり1人1票。「わたしが何かしたくても、できません」と公平さを強調しています。

 コン・リーさんは第51回金馬賞(2014年)で「妻への家路」(帰来)がノミネートされましたが、「EXIT-エグジット-(迴光奏鳴曲)」に破れました。その際、「プロフェッショナルでなく、不公正な映画祭だ」と言い放ち、以降のかかわらないことを宣言しました。
 
 やはり映画人として、アン・リー氏の依頼は断れなかったということかも知れません。張芸謀氏と台湾の映画祭で再会というのも、なかなか劇的な場面と思います。

2018年8月8日全 台湾のスーパーマーケット全聯福利中心が「中元節」に当たり製作した広告動画に、白色テロの犠牲者とされる陳文成さんを連想させる男性が登場しているとして、ネット上では賛否の意見が飛び交う炎上状態となっています。(写真は新頭穀のキャプチャー)

 ニュースメディアの新頭穀によると、全聯福利中心が、あらぬ連想を避けてもらう目的で3部、計3分7秒の動画全部をユーチューブに公開しました。3日後には削除するそうです。

 同社は、広告動画は、先祖らの霊を慰める中元節らしく感謝の気持ちや、懐かしさ気持ちを伝えることが本心であり、いかなる歴史的人物、事件とも関連ないとしています。

 3本は、日本語受けたお母さん、中国本土からやってきた北京語をしゃべる老人、台湾語を話す知識人青年がそれぞれ、恩人への感謝や昔を懐かしむ気持ちを語るという内容です。

 うち台湾語を話す知識人青年が、1981年、米国から帰国中、憲兵に連行された後、遺体で見つかった陳文成教授=当時(31)=にそっくりだとして、大きな話題になりました。

 陳教授の死因は今でも不明ですが、陳教授が当時の国民党政権に反対する勢力と接触していたため、当局に殺害された疑いがあります。

 広告動画の男性は、確かに陳教授に似ています。しかも、背景の鏡に「民国70年」(1981年)の文字が書かれていて、思わせぶりです。

 真相はどうあれ、1981年はそんなに昔のことではなく、まだ生々しい事件なのだということが分かります。

2018年1月31日 与党・民進党の高志鵬立法委員(議員)がこのほど、新しい台湾元紙幣デザイン案のコンテストを始めたところ、人物の肖像画で選ばれたのは歌手のテレサ・テン(鄧麗君)だけとなっています。聯合報が伝えました。(写真は聯合報のキャプチャー)
 
 高委員は昨年、故・蒋介石総統や孫文の肖像が描かれた紙幣を改めるよう提案。「国家紙幣デザイン委員会」の設置や、紙幣デザインの選定プロセスへの市民の参加を求めています。このほどネットメディアと共同で「新。紙幣デザインコンテスト」という活動を始めました。

 専門家が選んだ応募作品の中から、最も気に入ったものを一般市民にネット上で投票してもらうやり方で進められ、コンテストの最終結果は2月27日に発表されます。専門家の選考でこれまでに、原住民のトーテム、玉山などの風景、野生動物、台北101などの建築などのデザイン案が残りました。
 
 「タピオカ・ミルクティー」、「色覚異常検査表」などユニークな作品もありました。人物の肖像画はこれまでにテレサ・テンだけだということです。専門家の評価が高かったのは、台北101の絵を載せた2000元札、台湾固有の鳥、サンケイをあしらった1000元札などでした。

2017年11月15日国鉄 JR東日本が寄贈した世界初の寝台電車「583系」の車両2両が14日夜、鉄道博物館として整備が進む台北市信義区の「台北機廠組立工場」跡に到着しました。深夜にもかかわらず熱心な鉄道ファン約30人が出迎えました。新頭穀が15日伝えました。(写真は新頭穀のキャプチャー)

 583系電車は、電車タイプの寝台列車として世界で最も早く開発されされ、鉄道ファンにとり垂涎の的。一部のファンが到着の模様をネットで中継し、惜しくも現場に来られなかった愛好家が、パソコンやスマホの画面を通じて見守ったということです。

 583系電車は、1967~68年に当時の国鉄が導入し、2017年4月に全部が引退しました。昼間は椅子の一般列車として使え、夜には寝台車に早変わりします。導入当時は最新式の電車でした。

 JR東日本は今年8月、583系電車の台湾への寄贈を決め、台湾の鄭麗君文化相も出席して、埼玉県さいたま市の鉄道博物館で贈呈式が行われました。

 「台北機廠組立工場」は、台湾鉄路管理局(台鉄)の旧車両工場。日本統治時代の1935年(昭和10年)に建設され、現在も当時の建物がそのまま残り「工業遺跡」に指定されています。
 工場の敷地一帯は「台北機廠国家鉄道博物館園区」として文化部が管理。遺構の修復が段階的に進められており、将来は鉄道博物館を開設する予定です。同園区は、事前に申し込めば市民も見学できます。

「台北機廠組立工場」内でコンサート

 文化部は17日、「台北機廠組立工場」跡で台湾国立交響楽団のコンサートを開催します。「工業遺跡」内でのコンサートは初めて。南投県と台北市の小学生と教員約100人が招かれました。鉄道博物館と文化財の修復事業に対する市民の理解を深めるのが目的だということです。

2017年11月7日福建1000人 福建省政府が、少なくとも1000人の台湾人研究者を省内の大学に招く計画を進めていることが分かりました。台湾の大学での将来を悲観する若い台湾人研究者の中には、心動かされる人々も少なくないようです。英BBC放送中国語版が6日伝えました。

 台湾人学者が中国本土の大学で教職に就くことは珍しくないものの、1000人もの招へい計画は初めて。海外留学経験がある優秀な若い研究者の中には、応募を検討する人もいます。家庭の事情などで事情で台湾を離れられない学者も、中国本土なら数時間で戻れることも魅力です。

 台湾の大学で「助理教授」からキャリアをスタートさせた場合、月給は7万5000台湾元(約28万円)前後。台湾で高給とはいえないまでも少なくありません。ただ、研究費はベテラン教授が独占する傾向があり、研究を続けるには言うことを聴く必要があるため、若い研究者がやる気を失ってしまうそうです。

 中国本土には優秀な研究者や名門大学が多い上、有名でなくても新設大学の中には素晴らしい研究環境に恵まれ、台湾より優れているところもあるそうです。

台湾の大学に残るのは最悪の選択?

 中国の大学に勤務する台湾人研究者によると、中国本土の大学は新設ならポストの空きが多く、昇進のチャンスにも恵まれています。ベテラン教授が研究費を独占することもありません。政治的不自由さには当初は戸惑ったものの「どんな時に口をつぐむべきか」をマスターするのは簡単だそうです。

 中国の大学に勤務した後、他国に転じる道もあります。学術的な業績を上げれば、実業界に入ることも可能です。いずれにしても台湾の大学に残るよりは、将来に展望が開けるという訳です。

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