イノウエのたいわんブログ

ほぼ台湾の話題、時々中国…。

カテゴリ: 文化

 

束見本 日本は今、「縄文ブーム」に沸いている。

 ここ数年、全国各地の縄文時代の遺跡やミュージアムを訪れる人は、「土偶女子」などと称される若い女性を中心に、確実に増えてきているとされ、日本最大級の縄文遺跡とされる青森県青森市の三内丸山(さんないまるやま)遺跡には、平成から令和にかけての10連休中、「1日平均約3000人が訪れた」(事務局職員)そうで、同遺跡は施設の充実やサービス向上のため4月6日から有料化に踏み切ったが、「大きな落ち込みはない」(同)という。

 また、東京・上野の東京国立博物館で昨年開催された特別展「縄文―1万年の美の鼓動」では、開催期間(7月3日から9月2日)中の入場者が35万人を突破した。生命がもつ凄まじいエネルギーを感じさせる火炎土器や多産と豊穣を祈ったとされるキュートな土偶などが、IT(情報技術)の進歩やAI(人口知能)の普及などによって人間の存在理由が改めて問われる中、人々の心を引き付けるのかも知れない。
 そんな中、稲作の伝来によって古代の社会が大きく変わった縄文晩期を舞台とする歴史エンタメ漫画が発売された。

 まんが 新日本縄文書紀 (KKベストセラーズ)で、女流漫画家・竹姫(ちくひめ)さんの作品。女性向け乙女コミック・時代モノ・オカルトモノ・ホラーなど多彩なジャンルを手掛け、多数のコミックスが発売されているが、代表作は「時遍路」(上下2冊)。松文館無頼コミックスから出版されており、女性自身で連載されていたものだ。また自身のpodcast番組を持ち、そこから歴史や民俗学に関する配信を行っている。実力派で、古代史への造詣も深い。そんな竹姫さんに縄文ブームについてきいた。


ーー今の縄文ブームをどうお思いですか?

竹姫 縄文をテーマにした展覧会やフェスティバルなどがあちこちで行われるようになり、これまであまり興味を持たなかった層や小さなお子さまなども縄文文化に目を向けるようになってきたといった印象があります。土偶や火炎土器などの造形の面白さを入り口に、歴史に興味を抱いていくということでもあり、凄くいいなと思います。
漫画中身
ーー竹姫さんも古代史ファンで各地の遺跡などをよく訪ねていらっしゃるとのことですが、きっかけは何ですか。縄文時代の海のルートの中で重要な位置を占める五島列島の福江島にも行ってらっしゃるとうかがいました。

竹姫 一番初めが何だったかというとはっきりとは覚えていないのですが、違和感から何かを推理していくのが好きだったというか…。子供の頃のことですが、「どうしてこの神社には拝殿とは別に奥の方に大きな石があるんだろう」と不思議に思って調べ始め、そこが土着の祭祀場などのあった場所と分かり、ワクワクしていました。古代の祭祀場の後に社殿が建てられることも多いんですよ。

 福江島など五島列島の島々は、キリシタン関係の重要な場所でもあり、取材で足を向けましたが、古代から人々が生活をしていた場所であり、出土品からも彼らの息遣いを感じることができます。今回の作品にも出てくる漁の場面ですが、以前、生月島で古代漁法の展示を目にしたことが作画するうえで役立ちました。また、福江島にある鬼岳から広大な星空を眺めたことがあるのですが、月が翳り、街灯のない時代の夜の明るさがどの程度のものなのか、木や草の匂い…。そういった肌で感じたことも、作品作りの参考になったと思います。

 福江島は遣唐使船の最後の補給地だったのですよ。対馬の展望台からは夜に瞬く韓国の街の明かりを目にしました。作品の中には海と船のシーンが多数登場します。そういった場所の距離感が頭に入っていたことも、描かせていただく上でのヒントになりました。

ーー縄文の魅力を教えて下さい。

竹姫 「わからないことが多い」のが魅力なのかな、と思います。例えば縄文のイメージ
の捉え方は私の子供のころからだけでも随分変わってきていて、新たな出土品や研究結果からどんどん更新されていっています。謎が多いのも楽しいものだと思います。

ーー縄文人とわれわれ現代との間で、人間として、変わらない分部と変わってしまった部分が何かありますか。

竹姫 変わらない部分は血縁や家族、縁のある近しいものを大事にする感覚でしょうか。縄文時代においては家族の減少は現代より深刻な問題で、働き手の損失につながる死活問題だったと思います。しかしそうした利害関係以前に、人として家族や恋人をいつくしむ心があったと考えて間違いなく、出土する墓の埋葬方法を見てもそれは明らかで、現代の我々の感情と何ら変わりはないのでしょう。

 一方で変わった点があるとすれば、良い悪いではなく、圧倒的に現代人のほうが「知りすぎている」。そのために何か行動する前にだいたいの予測がたってしまうことが往々にしてあり、便利な半面、閉塞感というか、頭打ち感…ともすると他人の言葉やメディアに惑わされる危機もあり、慎重な情報取捨選択が必要なのではないでしょうか。

ーーもし、われわれ現代人が縄文人から学ぶことがあるとすれば、どのような点でしょうか。

竹姫 生きることにしたたかになる、ということでしょうか…。作中の登場人物であるポポの言葉に「諦めは死への入り口、生き抜くことが未来への扉」といったものがありますが、とにかく生あるうちは生きる。無理をしようとすれば必ずどこかにヒズミが生れて後々ダメージになりますし、生きていくことはそれだけでも結構大変なのだから、誰もが「何者か」になる必要はなく、確実に訪れる死に向かって日々を悔いなく暮らしていく。そういったことかと思います。

ーー漫画の原作(信太謙三氏の小説「天孫降臨――日本縄文書紀 」)があったとはいえ、だれも目にしたことがなく、しかも、資料が乏しい縄文時代を描くことは容易なことではなかったと思います。
竹姫 やはり衣装が難しかったですね。土偶などの着用している衣類や模様から想像して絵に落とし込んでいく方法もとりました。渡来人の衣装については同時代のその国のものを参考にすればよかったのですが、時代が下った後、即ち、第二部にでてくる集落の人々の着衣には悩みました。

 どの程度大陸由来のイメージなどを残し反映させるかという問題です。また、雪のシーンがありますが、九州であり基本裸足の筈だが雪道では獣皮を巻いただろうとあれこれ考えながら絵にしました。

 漫画的に華やかさや見栄えという点で奇異なアレンジをするよりも、できるだけ「あったかもしれない」方向に寄せたいと思いました。髪型は三つ編みを多用しています。埴輪の表現に残る「みづら」などは編むより束ねるというものが多いのですが、動き回る縄文の性質上キッチリ編んで固定して、そうそうは洗わないようなイメージで描きました。

ーー今回出版された「歴史まんが・新日本縄文書紀」の中で竹姫さんが読者に最も伝えたかったメッセージは何でしょうか。
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竹姫 やはり、命は連綿と続いているということ。誰かの先祖が生きて死んでまた次の世代につながってそうして今がある。それを感謝しようとかありがたがろうとか言うのではなく、そうした事実を考えたときほんの少しでも遠い昔の歴史を近いものとして捉え、親しみを持ち。ご自身の人生を楽しんで頂ければいいなと思います。




ーー最後の質問になります。今回、高い評価を受けた古代史漫画を今後も出していかれるおつもりでしょうか。

竹姫 今回このような機会に恵まれたことを心から感謝し、楽しんで描かせていただきました。一存ではどうにもならないことですので(笑)是非そういった場をまた頂けるのであれば。何卒よろしくおねがいいたします。

(インタビュア・ライター 井上雄介)


2018年11月13日馬 ニュースメディアの風伝媒によると、台湾最高の映画賞、金馬賞の今年の審査団に、中国出身の大物女優、コン・リーさん(52)が4年ぶりに加わり、話題になっています。コン・リーさんは4年前、出演作が金馬賞の最高賞を逃し「不公正な賞だ。もう戻らない」と宣言し、席を蹴っています。(写真は風伝媒のキャプチャー)

 コン・リーさんは今年の第55回金馬賞に、アン・リー氏とともに審査団長の大役で臨みます。前回は啖呵を切って去ったのですから、記者会見で変心の理由を2回も尋ねられました。しかし、「個別の取材には、お話してもいい」とはぐらかしています。

 審査団長への就任は、世界的な大物監督のアン・リー氏の説得によるもの。アン・リー氏の依頼に、コン・リーさんは快諾したそうです。

 今回の金馬賞には、張芸謀氏の「影」がノミネートされています。名作「紅いコーリャン」で共演以来8年間も、張氏とコン・リーさんは恋愛関係にありました。金馬賞の授賞式で2人が顔を合わせる可能性についても、外界の注目を集めています。

 コン・リーさんは、かつての恋人の作品に公平な評価ができるのでしょうか。記者会見で尋ねられると「無私の心で決める」ときっぱり。審査団は17人おり1人1票。「わたしが何かしたくても、できません」と公平さを強調しています。

 コン・リーさんは第51回金馬賞(2014年)で「妻への家路」(帰来)がノミネートされましたが、「EXIT-エグジット-(迴光奏鳴曲)」に破れました。その際、「プロフェッショナルでなく、不公正な映画祭だ」と言い放ち、以降のかかわらないことを宣言しました。
 
 やはり映画人として、アン・リー氏の依頼は断れなかったということかも知れません。張芸謀氏と台湾の映画祭で再会というのも、なかなか劇的な場面と思います。

2018年8月8日全 台湾のスーパーマーケット全聯福利中心が「中元節」に当たり製作した広告動画に、白色テロの犠牲者とされる陳文成さんを連想させる男性が登場しているとして、ネット上では賛否の意見が飛び交う炎上状態となっています。(写真は新頭穀のキャプチャー)

 ニュースメディアの新頭穀によると、全聯福利中心が、あらぬ連想を避けてもらう目的で3部、計3分7秒の動画全部をユーチューブに公開しました。3日後には削除するそうです。

 同社は、広告動画は、先祖らの霊を慰める中元節らしく感謝の気持ちや、懐かしさ気持ちを伝えることが本心であり、いかなる歴史的人物、事件とも関連ないとしています。

 3本は、日本語受けたお母さん、中国本土からやってきた北京語をしゃべる老人、台湾語を話す知識人青年がそれぞれ、恩人への感謝や昔を懐かしむ気持ちを語るという内容です。

 うち台湾語を話す知識人青年が、1981年、米国から帰国中、憲兵に連行された後、遺体で見つかった陳文成教授=当時(31)=にそっくりだとして、大きな話題になりました。

 陳教授の死因は今でも不明ですが、陳教授が当時の国民党政権に反対する勢力と接触していたため、当局に殺害された疑いがあります。

 広告動画の男性は、確かに陳教授に似ています。しかも、背景の鏡に「民国70年」(1981年)の文字が書かれていて、思わせぶりです。

 真相はどうあれ、1981年はそんなに昔のことではなく、まだ生々しい事件なのだということが分かります。

2018年1月31日 与党・民進党の高志鵬立法委員(議員)がこのほど、新しい台湾元紙幣デザイン案のコンテストを始めたところ、人物の肖像画で選ばれたのは歌手のテレサ・テン(鄧麗君)だけとなっています。聯合報が伝えました。(写真は聯合報のキャプチャー)
 
 高委員は昨年、故・蒋介石総統や孫文の肖像が描かれた紙幣を改めるよう提案。「国家紙幣デザイン委員会」の設置や、紙幣デザインの選定プロセスへの市民の参加を求めています。このほどネットメディアと共同で「新。紙幣デザインコンテスト」という活動を始めました。

 専門家が選んだ応募作品の中から、最も気に入ったものを一般市民にネット上で投票してもらうやり方で進められ、コンテストの最終結果は2月27日に発表されます。専門家の選考でこれまでに、原住民のトーテム、玉山などの風景、野生動物、台北101などの建築などのデザイン案が残りました。
 
 「タピオカ・ミルクティー」、「色覚異常検査表」などユニークな作品もありました。人物の肖像画はこれまでにテレサ・テンだけだということです。専門家の評価が高かったのは、台北101の絵を載せた2000元札、台湾固有の鳥、サンケイをあしらった1000元札などでした。

2017年11月15日国鉄 JR東日本が寄贈した世界初の寝台電車「583系」の車両2両が14日夜、鉄道博物館として整備が進む台北市信義区の「台北機廠組立工場」跡に到着しました。深夜にもかかわらず熱心な鉄道ファン約30人が出迎えました。新頭穀が15日伝えました。(写真は新頭穀のキャプチャー)

 583系電車は、電車タイプの寝台列車として世界で最も早く開発されされ、鉄道ファンにとり垂涎の的。一部のファンが到着の模様をネットで中継し、惜しくも現場に来られなかった愛好家が、パソコンやスマホの画面を通じて見守ったということです。

 583系電車は、1967~68年に当時の国鉄が導入し、2017年4月に全部が引退しました。昼間は椅子の一般列車として使え、夜には寝台車に早変わりします。導入当時は最新式の電車でした。

 JR東日本は今年8月、583系電車の台湾への寄贈を決め、台湾の鄭麗君文化相も出席して、埼玉県さいたま市の鉄道博物館で贈呈式が行われました。

 「台北機廠組立工場」は、台湾鉄路管理局(台鉄)の旧車両工場。日本統治時代の1935年(昭和10年)に建設され、現在も当時の建物がそのまま残り「工業遺跡」に指定されています。
 工場の敷地一帯は「台北機廠国家鉄道博物館園区」として文化部が管理。遺構の修復が段階的に進められており、将来は鉄道博物館を開設する予定です。同園区は、事前に申し込めば市民も見学できます。

「台北機廠組立工場」内でコンサート

 文化部は17日、「台北機廠組立工場」跡で台湾国立交響楽団のコンサートを開催します。「工業遺跡」内でのコンサートは初めて。南投県と台北市の小学生と教員約100人が招かれました。鉄道博物館と文化財の修復事業に対する市民の理解を深めるのが目的だということです。

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