井上雄介のたいわんブログ

ほぼ台湾の話題、時々中国…。

カテゴリ: 軍事

2017年11月9日ミラージュ 台湾空軍のミラージュ2000-5型単座戦闘機が7日、基隆の北東沖90カイリ(約167キロ)の海上で夜間訓練飛行中に行方不明になった事件に絡み、8日付台湾紙・聯合報は、製造元のフランス・ダッソー社からの部品納入の遅れのため、ミラージュは稼働率の低迷が長年続いていると報じました。部品の価格が高いことも稼働率の低さにつながっているそうです。(写真は聯合報のキャプチャー)

 台湾空軍は稼働率の低さを認めていません。しかし同紙は、費用節約のため、環境問題を理由にミラージュ機の稼働を控えていたのは事実だとしています。

 ミラージュ機の失跡の原因について、空軍は7日、原因が機体のトラブルであるか、操縦ミスなど人為的なものかまだ特定できないとしています。ただ、同紙によると、稼働率の低迷で操縦士の飛行時間が減り続けていることが、原因との見方も否定できません。

 聯合報によると、ミラージュ機が台湾空軍に配備されてから今年で20年になります。これまでに1999年、2001年、12年、13年に事故などで計4機が失われ、操縦士4人が殉職しています。

 2017年11月8日ミラージュ台湾空軍のミラージュ2000-5型単座戦闘機が7日、基隆の北東沖90カイリ(約167キロ)の海上で夜間訓練飛行中、連絡が途絶えました。戦闘機は墜落したとみられ、蔡英文総統は、操縦していた何子雨大尉(29)を全力で捜索するよう国防部などに指示しました。8日付蘋果日報が伝えました。(写真は蘋果日報のキャプチャー)

 国防部、行政院海岸巡防署(海巡署)が艦艇や航空機で捜索を続けていますが、何大尉の行方は分かっていません。

 何大尉は7日夕、他のミラージュ戦闘機3機とともに新竹基地を出発。台湾北部の訓練海域に向かいました。ところが同日午後6時43分、何大尉が操縦する2040号機がレーダーから消えました。

 台湾空軍は直ちに救援ヘリS70Cを訓練海域に派遣。C130輸送機も急行して照明弾を発射し救援を支援しました。艦艇も向かいましたが、海上の気象条件が悪く、捜索は難航しています。

過去の5機が行方不明

 フランス・ダッソー社製のミラージュは、米国製のF16、国産の経国と並び台湾の3大主力戦闘機の1つで、台湾空軍は1989年に60機を調達しました。台湾海峡中間線と北部区域の防衛を担当しています。

 操縦ミスなどにより、これまでに4機が事故で失われ、操縦士4人が殉職しています。

 台湾空軍は今回の事故を受けて、ミラージュ戦闘機全機の飛行停止と点検を指示しました。

2017年11月2日掃海艇 台湾海軍から掃海艇6隻の建造を受注しながら、経営危機に陥っている台湾・高雄の造船メーカーの慶富造船に関し、行政院金融監督管理委員会(金管会)は1日、台湾の17銀行による同社への貸付額が250億元(約943億円)に上り、うち222億元(約830億円)は十分な担保差し入れがなかったことを明らかにしました。蘋果日報が2日伝えました。(写真は蘋果日報のキャプチャー)
 
 慶富造船は資金繰りの悪化から経営再建中。金融関係者は「掃海艇の建造ができなければ、債務を返済できない。222億元は損失となる恐れがある」と話しています。台湾銀行界は、先の復興航空の破綻で100億元の債務不履行が発生して以来、再び巨額損失に見舞われる恐れがあります。

 金管会によると、慶富造船に対する融資は「プロジェクト・ファイナンス」と呼ばれるもので、担保よりも、将来のキャッシュフローを見越して貸し付けるということです。掃海艇の受注により巨額予算が流入することを期待していたとみられます。

問題企業が重要装備受注

 慶富造船は、掃海艇の建造に当たり、心臓部もいうべき基幹部品のソナーについて、敵である中国の企業から調達しようとしていたことが分かり批判を浴びました。

 慶富造船は経営危機に陥っており、掃海艇の建造ができない可能性が高まっています。掃海艇は、対中防衛上の重要装備です。このような装備を、問題山積の企業が受注してしまったことに国民党政権の責任を問う声が挙がっています。

 2017年10月19日銃弾フィリピン政府は、イスラム過激派や麻薬密売組織の掃討作戦のため銃弾不足が深刻化しており、台湾の兵器製造会社に5.56ミリ銃弾や防弾服の調達を打診していたことが分りました。台湾側は生産力不足を理由に断ったそうです。ニュースメディアの上報が伝えました。(写真は上報のキャプチャー)

 フィリピンのドゥテルテ大統領が先に、自国の麻薬密売組織と台湾マフィア「竹聯幇」が結託していると批判したばかりです。

 ところが、フィリピン政府が南部で進めるイスラム過激派掃討作戦や、麻薬密売組織の取り締まり活動で、警察の銃弾不足が深刻化しています。国家警察委員会(NAPOLCOM)の係官が台湾国防部と接触し、「高雄205兵器工場」が製造する5.56ミリ銃弾を売ってもらえるか打診してきました。

 「高雄205兵器工場」は、米国の民間銃器輸入会社「ウォルフ・アーモ」と5年間の長期契約を結んでおり、同社の5.56ミリ弾生産量の6割に当たる年間7200発を供給しています。

 台湾軍も毎年一定数の銃弾が必要なため、「高雄205兵器工場」がフィリピン向けに生産する余力がないとして断ったそうです。ただ、蔡英文政権は、東南アジアとの経済関係を重視する「新南向政策」を推進中のため、フィリピンへの銃弾供給に踏み切る可能性もあるとみられます。

2017年10月18日盤石 米軍関係者がこのほど、台湾の野戦病院を能力を視察し、台湾軍で唯一、戦時病院船として使える補給艦「盤石」を視察しました。関係者は外科手術の態勢などについて、詳しく質問したとのこと。台湾国防部関係者は「米軍が北朝鮮と開戦し、死傷者が出た場合、友邦に人道援助を求めるかも知れない」と語り、朝鮮半島有事の際、盤石が病院船として出動する可能性を示唆しました。蘋果日報を引用し中央社が16日伝えました。

 国防部は16日、朝鮮半島有事の際の病院船派遣について「メディアの憶測であり、事実でない」とコメントしました。

 盤石は燃料・弾薬の補給と国際救援を主要任務としています。レーダーに対するステルス性を持ち、ヘリコプターを搭載できます。

 医療施設は野戦病院級で、診察、手術、消毒、歯科、病室などの各部屋と、内視鏡、血液分析機、超音波診断機、移動式X線診断機、麻酔設備なども備えています。一般病床12床のほか、隔離病床も3床あるそうです。

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