井上雄介のたいわんブログ

ほぼ台湾の話題、時々中国…。

カテゴリ: 社会

 2017年10月16日ナチ新竹県のチェーン・カー用品店でナチスの旗のステッカーが売られていることが分かり、台北駐在のイスラエル経済文化事務所が14日、「強いけん責の念」を表明しました。カー用品店は謝罪の上、問題のステッカーを全部撤去しました。風伝媒が伝えました。(写真は風伝媒のキャプチャー)

 ネットユーザーがフェイスブックで13日、ナチスの旗のステッカーが売られていることを暴露したことがきっかけ。「ナチスの旗をドイツの国旗と表示して売っている。なんでこんなに国際的な価値観に欠けているんだろう。こんなもの売って許されるのか」と書きました。

 イスラエル経済文化事務所のアッシャー・ヤルデン(Asher・Yarden)代表は「新竹のカー用品店でナチの旗のステッカーが売られていたことに関し、われわれは強いけん責の念を表明する」とのコメントを発表、台湾当局に善処を求めました。

 同事務所はまた台湾政府に対し、第2次大戦中のナチの行為を大衆に知らせて教訓をくみ取るため、歴史に関する教育を行うよう求めました。

MRT飲食 台北市のMRT(地下鉄・高架電車)運営会社、台北捷運公司はこのほど、これまで厳禁だった飲食について、32駅構内の改札外では許可する規則の緩和を行いました。ただし、同社の担当者は「緩和したのではない。飲食禁止の範囲を変えただけ」と説明しています。勘違いで、飲食が広がるのを恐れているのかも知れません。

 中国、香港、台湾などの大中華圏では、公共交通内の飲食をめぐり、禁止すべきかどうかの論争がしばしばが起きていると、英BBC放送中国語版が伝えています。(写真はBBC中国語版の画面キャプチャー)

 台北MRTが飲食禁止規則を緩和したとのニュースは、台湾各メディアが報じ、関心の高さを伺わせました。台北捷運公司はBBCに対し「規則の緩和はしていない。改札区域の黄色い飲食禁止ラインの外側について、32駅が規則を改めただけ」と話しています。

 台湾MRTの飲食禁止は厳格で「台湾捷運法」によると、台湾のどの都市でもMRTの車内・駅構内で飲食すると最高で7500台湾元(2万8000円)の罰金を科されます。ただ「公共場所母乳哺育条例」により、車内・駅構内とも乳児への授乳は認められ、むしろ邪魔すると罰せられます。

 同様に地下鉄車内での飲食を禁止している香港、シンガポールでは、授乳は認めていません。ただ、駅係員に連絡すれば、適切な場所で授乳ができるそうです。

香港では「悪口雑言」、シンガポールではドリアン禁止
 
 中華圏の公共交通ではユニークな規則が散見され、香港の地下鉄(MTR)は「不快感を与える悪口雑言やひわいな言葉」が禁止され違反者は最高5000香港ドル(約7万2000円)の罰金。他の公共の場所にも同じような規則があるそうで、ひどい場合は収監されます。

 シンガポールMRT(SMRT)は飲食のほか、喫煙、可燃物と果物のドリアンの持ち込みが禁止です。車内のラベルなどには飲食、喫煙、可燃物と異なりドリアンには罰金の額が明記されていませんが、違反すれば罰金を科されることがあります。

中国本土・台湾結婚 中国人と結婚する台湾人男性が過去10年で半減する一方、台湾人女性は増加していることが、台湾内政部のまとめでわかりました。聯合報が8日伝えました。〈写真は聯合報のキャプチャー)

 2007年当時、台湾人と結婚した台湾人男性は約1万4300人いましたが16年は約7800人に半減しました。台湾人女性は07年は370人でしたが、16年は約820人に急増しています。「大S」の愛称で知られる徐煕媛(バービィー・スー)ら有名タレントや女優も含まれています。

 政治大政治学科の陳陸輝教授は「中国本土の経済発展で、現地で働く台湾人女性が増えているため」と話しています。中華両岸婚姻協調促進会の鍾錦明会長は「中国経済の飛躍で、多くの女性が中国本土で働き、現地の男性と出会うことを望むようになった」と述べました。

天下雑誌 台湾屈指の名門病院、長庚病院で今年6月以降、救急専門医師40数人が相次ぎ辞める事件が発生、台湾の救急医療が崩壊しかねないとして社会問題化しています。天下雑誌(629期)が伝えました。

 長庚病院は新北市林口区など全台湾に8病院を持ち、うち林口本部病院は年間の受診者延べ750万人、病床数1万床超でともに単体の病院では世界一です。救急病院でも台湾最大で、台湾の救急患者の10人に1人は長庚病院に運ばれるとのこと。救急専門医師の大量辞職が、社会問題化する所以です。

台プラ創業者の王永慶氏が創設

 長庚病院は、石油化学大手、台湾プラスチックグループ(台プラ)の創業者、故・王永慶氏が台湾での医療普及と、医療技術向上を目的に創設しました。

 今や規模だけでなく技術的にも生体肝臓移植と整形外科の分野で世界最先端とされています。

 ただ、万人に開かれた医療を目指したことが、コスト高の救急医療重視につながり病院の利益が近年激減しています。基隆市と嘉義県の長庚病院は長年赤字続き。14年には全台湾の病院中、赤字額が1位と2位となりました。

 両病院とも「重度救急病院」に指定され、急性心筋梗塞や急性脳梗塞などの専門医配置が義務付けられていることで、病院の費用が大きくなっています。

 病院経営陣が、両赤字病院の「中度救急病院」への格下げを検討を始めたため救急医が不安視し、大量の辞職につながったとみられています。ただ、医師同士の勢力争いが真相との見方も出ています。

実態は石油化学王国の持ち株会社

 長庚病院は事実上、台プラグループの経営を支配する持ち株会社で、病院理事会のトップ以下理事6人を王一族が占めています。この病院のトップになれば、売上高1兆7800億元(約6兆5000億円)の石油化学王国、台プラグループを支配できるので一族の権力闘争の場にもなっているとのことです。

 長庚病院には、台プラグループ傘下4社から株式配当益がもたらされています。2016年の純利益のうち医療事業が3億2100万元だったのに対し、医療事業以外が99億4000万元に上り、ほとんどが配当益とみられています。

 一方、病院経営で医師ら医療専門家の権限が極めて小さく、予算の権限も限られているそうです。また、故・王永慶氏に比べて医師への尊敬の気持ちが少なく、コスト管理偏重で、歪んだ経営が行われているとの指摘もあります。

公的医療保険制度にも問題

 長庚病院のように台湾の財団法人経営の医療機関は多くが、家族による理事会の独占や情報公開の不足、当局による監督の不行き届きなどの問題を抱えているようで、制度改革が求められています。

 このほか台湾の公的医療保険が医療機関への支払額に上限を設けていることも病院経営を圧迫する背景にあります。長庚病院事件は、台湾の医療体制全体の問題をあぶり出す結果となりました。



大行進 台北市で行われていた第29回ユニバーシアード夏季大会が30日閉幕し、台湾の選手団とスタッフ約200人が31日、台北市内でパレード「台湾英雄大行進」を行いました。上報などが31日伝えました。(写真は上報のキャプチャー)

 教育部と台北市が主催したもので、沿道には市民多数が駆けつけ声援を送りました。選手だけでなく、コーチ、医師団、救護スタッフらも招かれ、ともに声援を浴びました。

 聯合報によると、選手団を載せた車列は台北市中心部の総統府前の「凱達格蘭大道」を出発。繁華街の忠孝東路などを通り、台北市政府前広場に到着しました。

 広場では台北市の柯文哲市長、林徳福・教育部体育署長が一行を迎えました。続いて陸上のやり投げで金メダルの鄭兆村、重量挙げで金メダルの郭◆淳(◆は女の右に幸)の両選手が選手団を代表してあいさつしました。

 鄭選手は「国民が努力して主催国の有利さを発揮してくれた。私は手を離れたやり。未来にどんな逆風が吹いても、最も高くまで、遠くまで飛んでいきたい」などと語り、会場から歓声を浴びました。

 郭選手は「台湾のために金メダルを奪い、自分の土地で世界記録を打ち破ったことをみなさんに見てもらえて嬉しい」などとと語った上、ボランティアを含む関係者の努力と、観客の応援に感謝の言葉を述べました。

 今回の夏季大会で台湾選手団が獲得したメダルは金26、銀34、銅30の計90個で過去最高となりました。期間中の観客は延べ70万人に上りました。

 日本オリンピック委員会によると、日本選手団は金メダル37個を獲得。銀メダル27、銅メダル37と合わせて計101個となりメダル獲得ランキングで夏季大会で初めて1位となりました。

開幕式妨害事件、台北警察のトップの首つながる

 8月19日の開幕式の際、蔡英文政権が進める年金制度改革に反対する元公務員、軍人らの団体メンバー約200人が会場入口近くで警察と衝突。選手団の入場を一時妨害する騒ぎが起き、多くの市民の怒りを買いました。

 パレードに参加した柯市長は事件について「国家安全局、憲兵隊、内政部警政署、台北市警察局が一緒になって、治安システム全般について反省するべき。誰の誤りだったかを言う必要はない」と総括しました。この一言で、邱豊光・台北市警察局長の首を免れたということです。

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