井上雄介のたいわんブログ

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カテゴリ: 台北

柯文哲強敵 与党・民進党各派閥のの立法委員(国会議員)約40人がこのほど連名で、来年の台北市長選挙で独自候補を擁立するよう党中央に要求しました。ニュースメディアの上報が伝えました。(写真は上報のキャプチャー)

 同党内の個別の立法委員でなく、集団で柯文哲・台北市長へ反旗を翻したのは初めて。世論調査で高い支持率を誇る柯市長が、2020年の総統選挙で強敵になる恐れが出てきたことに、民進党が恐れを抱き始めたようです。

ユニバーシアードで支持率急騰

 柯市長は約2年半前、無党派で立候補し、若者層とやや国民党寄りの選挙民の支持を得て当選しました。政治の素人の柯市長は行政手腕が疑問視され、世論調査では支持率の低迷に悩んだことがありましたが、その都度、逆風を跳ね返し支持率も徐々に回復しました。

 第29回ユニバーシアード夏季大会の成功後、柯市長の支持率は急上昇し、衰えを見せていません。来年の台北市長選の際は今の支持率を維持しそうで、台湾政界で最も注目される人物になりました。

しがらみも徒党もないのが強み

 柯市長は、しがらみを感じさせず、市民に直接語りかける姿勢が好感され、時に親中国的な発言や失言をしても支持者から大目にみてもらってきました。

 一匹狼で党派をつくれず、過去2年半で19人の市政スタッフが辞職したことが問題視されることもありますが、本人は意に介していません。例え選挙に負けても1人の市民に戻るだけのこと。徒党を組まないことは柯市長の強みですらあります。

 民進党の多数が攻撃し始めたのは、国民党の支持率がちっとも上昇しない今、柯市長が強敵として浮上したためです。ただ、上報は、柯文哲氏が台北市長に落選すれば、2020年の総統選に立候補する理由を与えてしまうと警告しています。24年の総統選挙でも手強い相手となりそうです。

陳水扁ユニバーシアード 今月19日、台北市で行われる第29回夏季ユニバーシアードの開幕式に、収賄罪などで服役中の陳水扁元総統がこのほど、主催団体から招待状を受け取ったことが分かりました。14日付聯合報が伝えました。
 
 陳元総統の子息、陳致中氏は「招待状を受け取った」と述べ、元総統が喜んでいることを付け加えました。ただ、元総統は病気治療を名目に仮釈放されており、申請には医師団との相談が必要となります。

 風伝媒によると、法務部矯正署台中監獄の副責任者は、9日に陳元総統から開幕式への出席申請と医師団からの報告があったことを明らかにしました。専門チームが審査の上、近く結果を公表するそうです。

 柯文哲市長は、世界的な行事であるユニバーシアードの開幕式になるべく多くの人々を招きたいと語り、主催団体が馬英九前総統、蔡英文総統らに加え陳元総統へも招待状を送りました。

 法務部は、「演説しない、政治を語らない、メディアの取材を受けない」などの条件付きで陳元総統の出席を認めるものとみられます。陳元総統は今年5月、台北で行われた政治団体「凱達格蘭基金会」の夕食会に条件付きで出席しています。

 柯文哲ユニバ2017年8月19日、台北で開幕する第29回夏季ユニバーシアードを前に29日、柯文哲市長が人気ユーチューバーの「林辰Buchi」さんと一緒にPR用の動画を制作し公開したところ、1日で6万人がみる人気作品となりました。風伝媒が30日伝えました。

 動画の終盤に市長が突然登場するのですが、少し不気味な感じがおかしく吹いてしまいます。20年の東京五輪を前に、東京都の小池百合子知事もこのぐらいユーモアたっぷりの宣伝をしてくれないかなと思います。

 林辰Buchiさんは動画の中で、自身も以前は陸上競技の選手だったことを明かした後、「競技で一番こわいのは転倒だ」として過去の五輪やユニバーシアドで選手がトラックなどで転倒した後、健気に競技を続ける様子を紹介して行きます。最後に林辰Buchiさんが路上で不意に倒れたところ、高齢の男性が手を差し伸べて助け起こしてくれます。それが柯文哲市長というわけです。

 柯文哲市長は他のユーチューバーとも一緒にユニバーシアードの宣伝動画を制作。「時代に合った宣伝」、「親しみが持てる」、「最もイケてる老人」として評判は上々です。台湾ではいまやYoutubeは新聞やテレビよりも影響力がある市民のメディアですから、今後も政治家が活用することになるのでしょう。柯文哲市長も当然、2018年の選挙を意識していることと思います。


女性起業家 女性起業家にとっての魅力を示す2017年版の「女性起業家指数」(WE Cities) の世界ランキングで、台北がアジアで3位、世界で22位となりました。世界1位はニューヨーク、アジア1位はシンガポール、2位は香港でした。東京は39位でソウル(30位)、北京(38位)を下回っています。上報が伝えました。(写真は上報のキャプチャー)
 
 同指数はパソコンのデルが定期的に発表してるもので、「女性企業家都市指数」を基に、法律、生活習慣、文化、各都市の政策などを調べています。台北は、ポテンシャルのある女性起業家が事業を発展させていくのにふさわしい都市として、アジアでは3位になりました。項目別のランキングは、起業のコストが2位、女性起業家への支援や期待度が6位、技術面での政策支援が9位でした。

 データによると、女性起業家の発展の障害を乗り除くと、その都市は大幅な発展を実現できるそうです。指数は、企業や政府が女性の起業環境を改善し、その都市の繁栄を実現するための1つのツールになるということです。

 以前、ある国や地域を発展させるのに最も有効で経済的な方法は、女子教育だと聞いたことがあります。因果関係は分かりませんが、起業でも同じなのかもしれません。

 もし東京都の小池百合子知事が、「女性起業家の応援都市」なんて政策目標に掲げたら、ちょっと楽しみになりますね。

アジアセメント 遠東集団(ファーイースタン・グループ)のアジアセメントによる花蓮・タロコ地区開発の20年延長を政府が許可したことに反発し、市民約3000人が6月25日、台北市中心部でデモ行進しました。風伝媒などが伝えました。(写真は蘋果日報のキャプチャー)

 タロコ開発の状況は、今月初めヘリコプター事故で死亡した、斉柏林監督の空撮記録映画「看見台湾」(邦題・天空からの招待状)で一躍有名になりました。

 2013年に完成した「看見台湾」は台湾の海や山の美しさを伝えるとともに、環境破壊や汚染の実態も明らかにしました。とりわけ緑の山々をえぐるタロコの灰色の開発現場の画面は衝撃的です。

 斉監督は死亡する直前、再びタロコの空中写真を公開し「映画の撮影時より開発現場の穴がさらに深くなった」と嘆いていました。監督の急死でタロコへの関心がさらに高まり、市民団体が集めた開発延長に反対する署名は21万人を超えたそうです。
 
 デモは台北市中心部の行政院前などで行われました。参加者が路上で台湾本島の姿をつくりドローンで撮影するなど、映画を強く連想させるものとなりました。
 

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