台湾の国軍が10月中旬、実施する陸海空3軍による対抗演習に、米軍が初めて視察団を派遣することが分かりました。台湾国軍の旅団クラスの大規模な部隊の攻防力を観察する狙いがあるそうです。風伝媒が伝えました。(写真は、風伝媒のキャプチャー画面)
米軍は、8月に開かれた年に1回の「漢光23号」実動演習には人員を派遣しませんでした。
米太平洋軍司令部は、10月の対抗演習に、陸海空の視察団を台湾国軍の末端部隊に派遣します。
米軍はこれまで、「漢光演習」に将官クラスの退役軍人、佐官クラスの現役士官を派遣し、コンピューター兵棋演習や実動演習を視察。終了後、双方が検討会を開き、米軍が意見を述べていました。
米軍は今回初めて、各軍種の各レベルの演習を視察します。米軍の小グループは、国軍部隊と行動を共にし、旅団クラスの部隊の配置と攻防をどのように進めるかを実際に確かめるということです。
米軍は近年、反テロリズムの戦闘に重きを置いており、オバマ政権は小規模な特殊部隊の派遣を繰り返しました。しかし、大規模な地上部隊の出動は少ないそうです。
米軍が、旅団クラスという比較的大きな兵力を、台湾国軍がどのように動かし、大規模な地上戦を行うのか、特に攻撃作戦について、興味津々だということです。これまでのような戦力評価とは異なり、攻撃作戦というものの実際を見ることが主眼のようです。
演習は、台湾国軍が「赤」「青」に分れ、台湾中部で決戦を行う想定で、行われます。
(参考)http://www.storm.mg/article/174157
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