伝統の焼き菓子菓子「漢餅」を世界に売り込め――。油脂や食品を製造する南僑集団の陳飛龍董事長は20日、今後10年かけて、中華風の菓子の技術に磨きをかけ、原料にも工夫を凝らして、小麦粉の焼き菓子の「漢餅」を海外市場に売り込みたいとの抱負を明らかにしました。中央社が伝えました。(写真は南僑集団のウェブサイト)
南僑集団は、中国・上海市金山区の新工場が開業するとともに、上海への進出が20週年を迎えたとのことで、お祝いのセレモニーを行いました。
陳董事長は「中国式の菓子は、各地の特色があり、それぞれの作り方がある。南僑も、原料の配合などに工夫して、漢餅を海外市場に売り込みたい」と語りました。
「漢餅」は、小麦粉の皮の中にあんを入れ焼いた、日本の「お焼き」に少し似た、まんじゅうのような焼き菓子です。
陳董事長は、欧州までを海陸2ルートで結ぶ、中国の一帯一路(新シルクロード)構想に期待しているもよう。「中国は投資だけでなく、暮らし、飲食文化もこれらの地域にもたらすと思う」と語り、これらの地域に「漢餅」を売り込むことを考えているようです。
(参考)http://www.cna.com.tw/news/acn/201610200416-1.aspx
筆者の偏見ではありますが、中華風のお菓子はどれも、余りおいしくない。特に「餅」の類が冴えない感じで、台中の「太陽餅」は名物ですが、土産に買おうという気が起きないです。思い切ってアレンジを加えないと、外国人には売れないのじゃないでしょうか。
菓子というのは、かなり土着性の高いものなのでしょう。筆者は和菓子が好きなんですが、甘さが強すぎて、例えば台湾の方々には敬遠される気がします。
南僑集団のトップの気持ちは分かるのですが、中華文化への変な自信は捨てて、中国のままを持ち込まず、謙虚に新しいお菓子を生み出して欲しいものだと思います。
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