元中国人民解放軍南京軍区副司令官の王洪光氏は21日、台湾の蔡英文政権の台湾独立の意図は明らかで、「反分裂法」が定める制裁の要件を満たしつつあるとして、武力統一の準備を始めるよう呼び掛けました。英BBC放送中国語版が伝えたました。



 



 王・元副司令官によると、蔡英文氏は「中国の圧力に屈しない」などの言葉で中国本土の善意をはねつけたと決めつけました。また、憲法の解釈などを任務とする「大法官」3人の選任を通じ、「中華民国」を認めない方針を間接的に示し、台湾独立傾向を明確に示したと指摘しています。



 



 王・元副司令官は「中国本土が先に制定した『反分裂法』が掲げる、武力統一の条件である『平和統一の可能性が失われた』状況が、ますますはっきりし始めた」と述べ、「台湾を武力で奪取するための、必要な際は、『戦争準備段階』に入ってもよい」と語りました。



 



 台湾淡江大学国際関係・戦略研究所の林郁方博士は「中国のタカ派の将軍は、しばしばこの手の発言で、台湾の世論に圧力を掛けている。釣魚台(沖縄県・尖閣諸島)でも同様だ」と話しています。



 



(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/trad/china/2016/10/161021_taiwan_china_military