西アフリカ・ギニア湾のサントメ・プリンシペが21日、同日付で台湾との断交を決めたとの声明を発表しました。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が21日伝えました。



 



 中国外交部の華春瑩報道官は、サントメ・プリンシペが1つの中国という正確な道に戻ったことを歓迎すると述べました。



 



 台湾外交部によると、サントメ・プリンシペは巨額の援助を台湾に求めたが断られ、中台から利益を得ようとする「両岸ゲーム」を始めたとみられます。



 



 台湾が国交を結ぶ国は21カ国に減りました。馬英九前総統の時代には、中国との「外交戦」が休戦状態にありました。蔡英文総統の就任後、外交を断絶する国は初めて。中国が再び、外交戦を始めた可能性があります。
 
 サントメ・プリンシペと断交すると、アフリカで、台湾との外交関係を維持しているのは、ブルキナファソとスワジランドの2カ国を残すだけとなります。



 



 サントメ・プリンシペは小さな島国で、カカオ豆の輸出に依存しています。ただ、石油資源が豊富なギニア湾の中間にあるため、石油・天然ガスを産出する可能性がありますが、開発が難航しています。



 



(参考)http://newtalk.tw/news/view/2016-12-21/80278