立法院が17日、開いた公共工事のあり方に関する公聴会で、与党・民進党と不即不離の関係を続ける、柯文哲・台北市長が、前国民党主席の朱立倫・新北市長が連携して与党に立ち向かうとの見方が広まり、蔡英文政権が一時緊張する騒ぎがありました。風伝媒が23日伝えました。(写真は風伝媒のキャプチャー)
柯市長は、中央政府が進めようとしている公共工事への批判を高めており、17日の公聴会へ、朱市長と共同で出席することを考えたとのことです。
蔡英文政権は、強力なライバルである2人の連携に緊張が走りましたが、総統府、党、党議議員団を挙げての説得の結果、柯市長は17日の公聴会出席を取りやめ、19日に変更したとのことです。
柯市長が朱市長との連携を模索したことに、民進党の一部から不満が出ました。ただ、公聴会出席を19日に変えたことで、柯市長の民進党寄りの姿勢を演出することにはつながりました。
19日は、「年金改革法案」反対のため立法院を取りまいていた元軍人、公務員、教師ら国民党系の過激市民から、他の民進党の地方首長とともに、罵りを浴びたり、揉みくちゃにされる結果になったからです。
2018年の台湾直轄市選挙では、民進党は柯文哲市長の協力が必要ですし、柯市長も再任には民進党の手助けが不可欠です。一方で、双方の思惑は必ずしも一致しておらず、今後、両者の駆け引きが続きそうです。
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