立法院(議会)は25日、公務員の退職金計算の際、党職員の勤務年数の算入を認めない法律案を可決しました。前与党の国民党と国家機関が混然としていた時代を清算するものです。



 



 ネットメディアの新頭殻によると、与党・民進党のスポークスパーソン、王閔氏は「長い間、国民党は、党職員に公務員を兼任させるやり方で、国の資産を侵害し、社会的な公平と正義に反してきた。国の資産を、一政党の職員の幸福のため振り向けるべきではない」と話しています。



 



 王氏によると、退職金の問題は、国民党時代の「国庫=党の金庫」の不法な行いを正すための第一歩。民進党は今後も、不正の追及を続ける考えです。




◆連戦氏の返納額は983万元



 



 法案の可決により、過去に退職金を二重に受け取っていた国民党の元老に対し、計算をし直した上で、返金を求めることになります。



 



 対象は連戦・国民党名誉主席(写真は新頭殻のキャプチャー)、関中・前考試院長、胡志強・前台中市長ら381人。余計に受け取っていた退職金は3億元(約48億円)余りです。



 



 うち連戦氏は983万1000元(3606万円)の返納を求められることになりそうです。最多は関中氏の1000万元と見られています。