東京大学卒で日本の政財界とも深いつながりを持つ江丙坤・元国民党副主席(85)が26日、四川省成都市で、台湾と四川省の産業交流イベントに台湾企業の代表団を率いて出席しました。四川日報が伝えました。(写真は四川在線のキャプチャー)



 



 政治はぎくしゃくしている中台関係ですが、経済はますます結びつきを深めているようです。



 



 江丙坤氏は、台湾の対中国交流窓口機関、海峡交流基金会(海基会)の元董事長。四川省の訪問は9回目となります。



 



 「わたしの最初の中国本土訪問は2000年。以来、152回目となる」と話しています。毎年平均9回、訪れていることになります。



 



◆四川の台湾企業1800社



 



 江氏によると、四川省進出の台湾企業は約1800社、投資総額は180億元に上りますが、広東、江蘇省の2万5000社に比べると、なお進出の余地が大きいとのこと。

今回の産業交流イベントでも、電子・情報通信技術(ICT)、バイオ、農業などの分野で商談が進みました。



 



 また、中国政府が進める欧州までを海陸2ルートで結ぶ一帯一路(新シルクロード)構想で、国際貨物鉄道の起点などとして四川省が大きな役割を果たすことになります。



 



 江氏によると、台湾企業にとって四川省は、欧州や東南アジア諸国連合(ASEAN)進出のゲートにもなりつつあるとのことです。