台湾の技術系専門学校と大学の入学試験「統一入学試験」(統測)が6日、始まりました。少子化の影響で、受験者は17年前の約23万人から半減し、今年はわずか11万人たということです。専攻別では、「料飲・観光コース」の志願者が昨年に続いてトップとなり、15年トップが続いた「マネジメントコース」との距離をさらに広げました。聯合報が6日伝えました。

「料飲・観光コース」の今年の受験者は2万2656人、「マネジメントコース」は2万565人で、その差は2091人。昨年は35人の差しかありませんでした。



 



 美和科技大学(屏東県)・料飲・観光コースの王子玲主任は「近年の不景気の影響で台湾の料飲・観光業は縮小しているが、海外で人材の需要が多い。日本、韓国、シンガポール、中国などではまだ業界の成長が続き、給料水準や求人倍率を押し上げている。学生はこの辺を見ているのだと思う」と話しています。



 



 外国語コースの受験者は、英語学科は減ったものの、日本語は増えています。英語、日本語の両学科を持つ、大仁科技大学(屏東県)の何暁暉主任は「2020年の東京五輪が間もなく行われるほか、日本が少子化のため海外に人材を求めている。学生の多くが子どものころから日本や韓国のドラマを見ており、日韓の文化に関心があることも要因だ」と話しています。



 



 このほか芸術コース映像学科、デザイン学科も少子化の影響を受けず、受験者が増えています。



 



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