台湾にある大手日系家電メーカーを取材。台湾の家電市場規模は日本の10分の1だそうだ。台湾の人口は5分の1。1人あたりGDPは半分。だけど家電市場は10分の1だと。「日本で頭で考えてもわからないんですよ」と、メーカーの責任者氏。きめ細やかな対応で売ってゆかないと、台湾という小さい市場では生き残れないのだという。日本のものをそのまま売ってもだめだ。 台北市民の生活ぶりは表面的には東京とまったく変わらない。市場というのは表面からは分からないところがあるということだろう。 逆に言うと、日本市場はなお、かなりでかいということ。責任者氏は「グローバル市場に出ろ、日本にとどまっていたら縮こまるだけというけど、日本というこれだけ大きな市場は、やはり放っておけまへんわ」と話していた。   アジア近隣諸国・1人あたりGDP (左) と1人当たりGDP 1人当たり購買力平価 (PPP)GDP(右) 台湾        21,592  37,932 韓国        23,749  31,754 日本        45,774  34,362 シンガポール  50,714  59,937 中国(上海)   5,184   8,394 単位:米ドル 出典:2日付経済日報