「QQ」は台湾人が大好きな食感の1つ。モチのような弾力がありなめらかな歯ざわりのこと。タピオカ入りミルクティーや練り物など、QQ感を楽しむ食品があふれている。これらの多くに、有毒なマレイン酸を加えたでんぷん粉が使われていることが分かり大騒ぎになっている。 当局が抜き打ち検査をしたところ、誰もが知る有名店の名物に使われていることが次々と判明し、ちょっとしたパニック状態だ。酔った後にしばしば行く、自宅近くのおでん店の名前も新聞で見つけた。当局は、毒性はさほどでないなどと説明しているが、いやな気分だ。 有力病院の医師が、海外の研究例を参考に腎臓病の患者にビーフンなど低タンパクの食事を勧めたところ、かえって重症化したため首をかしげていた。どうやら有毒でんぷんが問題だったらしい。庶民の味の汚染だけに影響の大きさは測り知れない。(井)(NNAテイクオフ、5月29日)