「軍事審判法」改正で、軍人も一般司法機関の管轄となり、服役囚計254人を一般刑務所に移す作業がこのほど始まった。みんな喜んでいるのかと思いきやそうでもない。一般刑務所の収容者は定員を1万1,000人上回る超過密。房の面積は1人当たり0.4坪で畳1枚より小さくなり、待遇がむしろ悪くなるためだ。
軍の服役囚が加われば、刑務所の混雑がさらにひどくなる。収賄罪などで服役中の陳水扁前総統は、未決囚時代に『1.86坪の総統府』を著して苦境を嘆いた。判決後は1.38坪の刑務所に移管されたが、それでも一般の服役囚に比べれば「豪邸」だと皮肉られている。
食事は軍に比べおかずが1品少なく果物もつかない、階級の優遇がないなど不満はたくさん。何より、軍の服役囚の家族の一番の心配ごとは「暴力団の兄さん一緒になって、いじめられないか」だという。(井)(NNAテイクオフ、8月28日)
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