22020年10月17日印台湾の呉釗燮外相が十月十五日、インドのテレビ局「インディア・トゥデー」の長時間の単独インタビューを受け、インドと日米豪の安全保障対話「QUAD(クアッド)」へ参加に意欲を示すなど熱弁を振るった。(写真は風伝媒のキャプチャー)

 呉外相は、「インド太平洋地区の主要国が、安全保障対話を通じて共通の脅威に対処するのをみられるのはとても喜ばしい」とQUADを歓迎。「台湾が正式に参加するのは非常に難しい」としながら、シンクタンクや通商フォーラムを通じ、QUADへ関与を強める考えを示した。

 なお、単独インタビューは、台湾要人では異例の二十分もの長さで、呉外相は台湾とインドがともに民主主義の価値観を共有することや、台印関係を強化することの必要性を力説。「中国を恐れず、台湾を支援してくれる」として、インドの外交姿勢に感謝を示すなど、存分に語った。

 単独インタビューに対し、在インドの中国大使館は「一つの中国の原則」に違反するとして怒り心頭。「インドのテレビ局が、台湾の民進党当局の外事部門の責任者に単独インタビューを行い『台湾独立派』に加勢した。一つの中国の原則と、インド政府の立場に反している」として強く抗議した。