22021年9月20日地イスラム主義勢力タリバンによるアフガニスタンの権力奪還と、協力者を置き去りにして逃げる米軍の無様な撤退ぶりを見て、台湾ではアフガンを反面教師に、米国頼みでなく自主防衛力を強化すべきとの意識が高まっている。(写真ば中時網のサイト画面)

 大手ネットメディアの「ETtoday新聞雲」が米軍撤退をきっかけに九月に行った最新世論調査によると、徴兵制復活への「賛成」は六十九・二%で、前年十月に比べて二・六ポイント上昇。さらに「男女とも徴兵」の国民皆兵への賛成者も、五十二・八%で、前年十月に比べ〇・八ポイント上昇、「反対」は二十三・一%で、前年十月より十三・九ポイントも低下した。

 政界でも、与野党とも若手を中心に、自主防衛力の強化を訴える声が続出。与党・民進党の有力な若手で国会議員団書記長を務める羅致政議員は、「アフガン政府軍はすぐに武器を捨て投降した。こんな軍隊は助けられない。自ら防衛してこそ、国際社会の支持も得られる」と述べた。

 野党・国民党の台北市の若手女性市議、徐巧芯氏はSNSで、アフガン政府軍に戦う意欲がない以上、捨てられるのは当然とした上「戦場に行き国家を守るのは、絶対にわれわれ自身だ」と述べた。さらに、中国への抵抗のため徴兵制を復活させた上、女性への軍事訓練も必要と訴えた。 

 国防意識の高まりを背景に、アフガンの撤退後も米国への信頼も揺らいでいない。同じ世論調査で「中台で軍事衝突が起きた場合、米国は台湾防衛に協力すると思うか」との問いに対し「協力する」が五十二・七%と今年三月に比べ七ポイントも拡大した。

 中国は台湾への軍事的圧迫を強めており、台湾の防空識別圏(ADIZ)内などに飛来した中国軍機は、今年八月末までに延べ四百機を数えた。それでも、同じ世論調査で「中台が衝突した場合、あなたかあなたの家族が、台湾防衛のため戦場に向かうことを望むか」との質問に対し「望む」が四十・九%と、前年十月に比べ四ポイントの低下にとどまった。

◇出典

https://www.ettoday.net/news/20210906/2072823.htm

https://tw.news.yahoo.com/%E5%85%A9%E5%B2%B8%E8%8B%A5%E7%88%86%E7%99%BC%E8%A1%9D%E7%AA%81-%E9%A1%98%E4%B8%8A%E6%88%B0%E5%A0%B4%E6%9C%80%E6%96%B0%E6%B0%91%E8%AA%BF%E9%A9%9A%E5%91%86%E4%BA%86-115138941.html

https://forum.ettoday.net/news/1827129?redirect=1

https://www.chinatimes.com/realtimenews/20210906004805-260407?chdtv
台湾軍元参謀長、ゲリラ部隊「国土防衛隊」創設を提案