202300318蒋台北市政府の女性臨時職員が、勤務時間内に蒋万安市長の動画を大量に撮影し、中国発の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で配信していたことが発覚し、職員や情報管理の甘さに批判の声が上がった。野党の市議会議員からは、中国による世論工作だった恐れもあるとの指摘が出ている。台湾メディアの上報などがが伝えた。(写真は上報のサイト画面)

 女性臨時職員は、台湾人の配偶者で、二〇二二年八月に採用され、庶務や物品の運搬を担当していた。動画は勤務時間内に撮影され、蒋市長を撮影した動画が十二本あったが、いずれもメディアに非公開の活動だった。市政府庁内での市長によるお年玉の配布の模様を映した動画もあり、臨時職員が市長の行動予定を詳しく把握していた可能性がある。

 このほか、市政府各部門の印鑑や、市民が提出した各種の申請表を内容などが撮影されており、個人情報が外部に漏れていた。

 公開された蒋市長関連の動画にはすべて「両岸一家親(中台は家族のように親しい)」のラベルが付いていた。市政野党の民進党議員は市議会で「(世論づくりの)統一戦線工作(統戦)だった疑いが十分ある」と指摘した。

 蒋市長は「女性臨時職員は既に退職している。職務内容からみて市政府の機密情報に触れる恐れはなかったが、この職員の業務内容について精査させている。今後、急ぎ対応措置を実施する」と答弁した。

 蒋市長はさらに「議員の指摘のように新手の『統戦』だったのかは、市政府には分からない。ただ、機密の漏出がなかった言い切れないことは憂いている」と述べた。

 蒋市長は、市政府職員に対し、勤務時間中に動画撮影など公務以外の業務をしないよう指示した。

◇出典


https://www.ntdtv.com.tw/b5/20230313/video/360696.html?%E5%8C%97%E5%B8%82%E5%BA%9C%E8%87%A8%E6%99%82%E5%B7%A5%E9%81%AD%E6%8E%A7%E4%B8%8A%E7%8F%AD%E7%94%A8%E6%8A%96%E9%9F%B3%20%E8%94%A3%E8%90%AC%E5%AE%89%E8%A1%8C%E7%A8%8B%E8%A2%AB%E6%8E%8C%E6%8F%A1