台湾・中央通信社によると、中国軍・東部戦区は8日、同日から10日まで台湾本島周辺で、「環台湾島(台湾本島を囲む)戦備パトロールと「利剣」と名付けた合同訓練を行うと発表した。
東部戦区は訓練について、「『台湾独立』分裂派勢力が外部勢力と結託して行う挑発への厳しい警告であり、国家の主権と領土の完全を守るために必要な行動だ」と指摘している。
中国軍の演習開始の発表に対し、台湾国防省は8日、蔡英文総統の米国立ち寄りを口実とした軍事演習が、周辺地域の平和と安定、安全を深刻に損なうものと批判した。
中国軍・東部戦区の8日の発表によると、同戦区は8日~10日、台湾海峡、台湾北部・南部、台湾以東の海空域で「『合同利剣』演習を行う。
また、福建海事局は7日午後10時、福建省福州、平潭沖の2つの海域を、実弾射撃訓練が行われると発表した。中央通信社によると、中国軍は福建省沖と浙江省寧波市沖の2海域を実弾射撃のため封鎖した。2海域は台湾本島までそれぞれ130~180キロ。
台湾の蔡英文総統は7日(米国時間)、米国訪問を終えロサンゼルスから台湾に向かった。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/aipl/202304100021.aspx
https://www.cna.com.tw/news/aipl/202304080033.aspx
https://www.cna.com.tw/news/acn/202304080014.aspx
◇参考情報
○中国、中台直航船に検査予告=総統と米議長会談の前日