中国当局は、政府系メディアやツイッターなどのソーシャルメディアを通じ、「中国軍艦艇が接近中」などニセ情報の散布。台湾世論への浸透を図ったという。
台湾の蔡英文総統が7日、南米の友好国と経由地米国の訪問を終え帰国すると、中国軍東部戦区が直ちに台湾海峡や台湾本島東部、南部の海空域で3日間の「環台湾本島戦備パトロール」と「連合利剣」演習行うと宣言した。
関係者によると、中国当局は、蔡総統が米連邦議会下院のマッカーシー議長と会見したことに強く反発。「環台湾」軍事演習に踏み切るとともに、政府系メディアや「自媒体」と呼ばれる個人メディアを使って大規模な「認知戦」を展開した。
中国当局は「ネット水軍」と呼ばれる「サクラ」を動員。4階層からなる情報散布モデルを使い、多数の架空アカウント通じて情報を拡散した。軍事的な脅威や、開戦の危機を言い立てて、台湾人の恐怖心や台湾政府への反発をあおるなどした。
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○中国、中台直航船に検査予告=総統と米議長会談の前日
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