20230901FMF 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、米バイデン政権は8月29日、対外軍事資金供与(FMF)制度を使い、台湾に最大8000万米ドルの資金支援を行うと議会に通知した。米政権がFMFを使い資金支援するのは初めて。台湾総統府は10日、米政府が台湾関係法などに基づき、台湾の安全確保に対する約束を履行したことに感謝を表明した。

 米AP通信によれば、米国務省は議会への通知で、資金は台湾周辺海域での探知能力や海洋安全保障能力の増強、台湾の自衛能力の強化に使われると説明した。

 米議会は、FMF制度により年間最大で20億ドルを借款として供与する権限を持ち、8000万ドルはごく一部。しかし、FMFの利用は中国を激怒させる可能性がある。

 米政府関係者によれば、米国がこれまで台湾に提供してきたのは対外有償軍事援助(FMS)。FMFは、条件を満たすパートナー国だけが認められ、米国の軍需品やサービスの購入や研修参加が可能となる。

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