台湾の中央通信社によると、台風18号（クラトーン）の暴風圏が台湾南部に達し、中央災害即応センターは2日、強風と豪雨による災害ののため午後8時現在、全土で2人が死亡、102人がけがし、2人が行方不明になっていると発表した。（写真は東網のサイト）

　同センターによると、台東県の省道「台9線」で9月30日、走行中のトラックが道路脇の斜面から落ちた岩の直撃を受け、運転手（66）がけがして病院に運ばれたが死亡した。花蓮県では70代の男性が、所有する樹木の修理中に転落して死亡した。

　交通省によると、全土の道路約21カ所が通行止め。3日は国際線と中国線99便が欠航の見込み。国内線は3日、全便の欠航が予定されている。

　経済省によれば、台湾全土で一時5万8190世帯が停電。2日現在、3490世帯で停電が続いているが、3日夕に送電が再開する見通し。携帯電話基地局は35カ所が損壊。21カ所が修理を待っており、4日に復旧する計画だ。