米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、米インド太平洋軍のパパロ司令官は19日、米シンクタンク、ブルッキングズ研究所で開かれたセミナーで、「中国軍が台湾海峡を渡って台湾に侵攻するのは極めて困難だ」と述べた。

 パパロ司令官は「台湾海峡周辺では米軍がなお優勢を保ち、中国の海上封鎖を突破できる自信がある。沖縄の嘉手納基地から距離があるが、台湾により近い日本の島に米軍を配置することが可能だ。米軍は海と空で、中国軍のロケット軍、空軍、海軍への対処能力がある」と語った。

 中国軍は建軍100周年の2027年までに、台湾侵攻の能力を完成することを目標にしている。しかし、パパロ司令官は「このことは中国軍が具体的な行動を起こせることは意味しない」と指摘。中国が「台湾独立宣言、外部勢力の干渉、他の方式による中台統一は不可能との判断」の三つの状況に直面すれば侵攻を判断する可能性があるとした。

◇参考情報


https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/junshiwaijiao/tj-us-admiral-samuel-paparo-11192024094233.html

https://udn.com/news/story/10930/8371726?from=udn-catelistnews_ch2