
台湾の頼清徳総統は開会のあいさつで「権威主義の結集に対し、民主陣営はより団結すべきだ」と訴えた。さらに「非中国のサプライチェーン」の構築により権威主義の拡張を抑止するよう呼びかけた。
頼総統は20日「2025ハリファックス台北フォーラム(HFX Taipei)」の開幕式に出席。HFX会長ピーター・ヴァン・プラーグ氏の言葉を引用し「目前の安全保障の課題はどの単一国家も解決できないほど大きいが、世界の民主国家が手を携えれば、克服できない課題はない」と述べた。
頼氏は、ロシア・ウクライナ戦争が続く中、中国、ロシア、北朝鮮、イランなど権威主義国家が結集し、中国による低価格ダンピングが各国の経済に打撃を与えていることを挙げ、「世界の経済秩序や民主主義、自由、平和と安定が深刻な挑戦に直面している。台湾は第一列島線の重要な位置にあり、権威主義の脅威に直接さらされている。しかし、我々は恐れることなく国家主権を断固として守り、民主主義と自由な生活様式を維持し、台湾海峡の平和と安定を守る」と語った。
HISFは2009年にカナダのハリファックスで設立された国際会議。毎年開催され、世界各国の政府関係者、軍事専門家、学者、政策立案者が参加し、安全保障や民主主義、人権、地政学的課題などについて議論している。
HISFが北米以外で開催されたのは初めて。2021年5月、台湾の蔡英文前総統は同フォーラムから「ジョン・マケイン公共サービスリーダー賞」を授与された。
◇出典
https://www.rfa.org/mandarin/zhengzhi/2025/02/20/hfx-taipei-taiwan-china/
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https://www.rfa.org/mandarin/zhengzhi/2025/02/20/hfx-taipei-taiwan-china/
◇参考情報