ローマ教皇フランシスコの死去を受けて、4月26日に行われる葬儀に台湾の賴清德総統が出席するかどうかが注目を集めている。台湾外務省の呉志中次官は、最優先目標として賴総統の直接出席を目指しており、バチカンと協議を進めているが、現時点では返答を得ていないという。台湾紙の聯合報が伝えた。

 バチカンは台湾が欧州で唯一外交関係を結ぶ国であり、過去には教皇ヨハネ・パウロ二世が死去した際、当時の陳水扁総統が、教皇フランシスコの就任時には馬英九前総統がバチカンを訪れた。馬英九は22日、自身のフェイスブックで教皇を「平和と友愛を推進する安定の力」として追悼し生涯の功績を称えた。

  台湾外務省の蕭光偉報道官は、台梵関係の重要性を強調し、今後も政府高官の葬儀出席を推進すると述べた。政府は賴総統のバチカン派遣に向け、引き続き教皇庁と連絡を取り合い、詳細については適時発表するとした。

  台湾のカトリック地区司教団は4月22日、台北で追悼ミサを開催し、主席の李克勉が司式を務めた。信者らは聖体拝領後、教皇の遺影に線香と聖水を供え、三鞠躬礼(深く三度礼をする儀礼)を捧げて別れを惜しんだ。弔問所は台北大司教公署に設けられた。

◇出典

https://udn.com/news/story/124460/8692122