教皇葬儀に中国欠席 「台湾拒否」拒まれ報復か 2025年04月30日 17:00 ローマ教皇庁(バチカン)は5月7日に次期教皇を選出するコンクラーベ(教皇選挙会)を開く。これに先立ちフランシスコ教皇の葬儀が4月26日に行われ、台湾を含む160以上の国と地域が首脳や特使を派遣したが、習近平国家主席指導下の中国は欠席した。フランス人神学者ミシェル・シャンボン氏は、カトリック系メディアへの寄稿で、中国が台湾代表の教皇葬儀への参列を拒否するようバチカンに要求し、これを拒まれた報復として欠席したと指摘した。台湾の聯合報などが伝えた。 シャンボン氏は「中国は棺に眠るフランシスコ教皇に平手打ちを食らわせた」との表現で非礼を批判し、この行為が新教皇選出に影響し、親中派枢機卿の主張を弱める恐れがあると述べた。 フランシスコ教皇は12年にわたり中国との信頼構築に尽力し、2018年には司教任命協定を結んだが、中国は特使も司教も送らなかった。シャンボン氏は、中国が忠実な友人を裏切ったことで、今後は「中国は協力相手ではなく従属者を求めている」との見方が強まると警鐘を鳴らした。 カテゴリなしの他の記事 < 前の記事次の記事 >