台湾の新北市三峡区の北大小学校近くの交差点で18日午後、乗用車が暴走して、赤信号で止まっていたバイクや下校中の児童らの人混みに猛スピードで突っ込んだ。警察によれば、中学校の女子生徒2人とバイクの運転中の女性が死亡し、12人が負傷して病院に運ばれた。

　警察によれば、乗用車を運転していたのは78歳男性。北大小学校近くの交差点に差しかかった際、他の車が赤信号で停止する中、男性の車は速度を落とさず、前方のバイクや横断中の生徒に突っ込んだ。多くの生徒と保護者がはねられて倒れた。車はさらに約150メートル暴走したのち、中央分離帯に衝突してようやく停止した。

　暴走車は中央分離帯にぶつかってようやく停止したが、車体は激しく損傷していた。事故の衝撃でエアバッグが作動。男性は運転席に崩れ落ち、頭から出血していた。救出された際は意識がはっきりせず、左足を骨折、頭部に擦り傷があったが、命に別状はなかった。

　警察によると、男性は有効な運転免許を所持しており、血液検査でもアルコールは検出されなかった。車内からも違法薬物等は見つかっておらず、警察は家族から体調についての聞き取りを進め、事故の正確な原因を調査している。親族によれば、男性は健康だったという。